最近、ブロックチェーンを活用したゲームが注目を集め、世界各国でアプリの開発が進んでいます。ブロックチェーンを活用したゲームはこれまでのゲームとは違うメリットがあると言われており、話題になっています。ではブロックチェーンゲームとはどんなゲームなのでしょうか。
ブロックチェーンゲームの3つの特徴
ブロックチェーンゲームの特徴を3つピックアップしてみました。話題のブロックチェーンを活用することで、どんな特徴が生まれたのでしょうか。
ゲームのシステムが全て自動化されている
ブロックチェーンは仮想通貨に関連する技術として開発されました。仮想通貨の取引データを管理するためのシステムで、仮想通貨取引の中核をなす技術の一つと言えます。大きな特長のひとつが、データをある程度まとめた「ブロック」を「チェーン」のようにつないで管理するという点で、利用しているあらゆるユーザーがそれぞれデータを保管できます。
そしてシステムが全て自動化されています。そのためゲームのシステムも全て自動化されており、これまでより面倒な手間が発生しにくくなります。
中央に管理する運営会社が存在しない
またブロックチェーンによる仮想通貨管理では、銀行のような管理機関が存在しません。そのため、すべての権限を握る集中的な管理会社が存在しないのです。ブロックチェーンゲームにも運営会社が存在せず、情報を集中的に管理するシステムが存在しません。
ゲーム内で使える仮想通貨はイーサリアムが多い
ゲーム内ではトークンと呼ばれるコインのようなものを使ったり貯めたりすることができます。そしてトークンは仮想通貨を使用することができて、仮想通貨ということで換金性もあります。使用される仮想通貨は、イーサリアムが多いようです。
ブロックチェーンゲームとこれまでのゲームとの違い
ブロックチェーンゲームとこれまでのゲームとはどんな風に違っているのでしょうか。違いを比べてみましょう。
ブロックチェーンゲームは中央に運営会社が無い
ブロックチェーンには集中的に管理する運営主体が存在しませんが、ブロックチェーンゲームにもこの特徴は引き継がれています。データは分散して管理され、ゲームの管理会社や運営会社が中央に存在することはありません。
ブロックチェーン技術によって不正が難しくなる
ブロックチェーンはそれぞれのデータがひとかたまりになって連なり、前後のブロック同士は鎖状につながっています。さらに特定の管理者によるコントロールも不可能です。
ガチャの課金システムの公正性などに疑問を抱くゲームが時々問題視されますが、そういった運営側による不正が困難になるという特徴があります。
ブロックチェーンゲーム内で使用する通貨は換金できる
ブロックチェーンゲームの中では、トークンとして実際の仮想通貨のやり取りが可能です。仮想通貨は換金性を持つので、ゲーム内で稼いだお小遣いやトークンを、仮想通貨として換金することが可能です。ゲームをしながら資産運用などのシステムを学ぶこともできます。
ゲームがなくなってもゲーム内の資産がなくなる事が無い
普通のゲームアプリでは、ゲーム内で貯めたポイントはゲームが無くなってしまえば無くなってしまいますよね。それをどこか別のところに貯めておいて、別のゲームでポイントとして使う、ということは基本的にありません。
でもブロックチェーンゲームの場合は、トークンがきちんとした「資産」として保存されます。そのため仮に今遊んでいるゲームが無くなってしまっても、資産自体が無くなってしまう事が無いのです。
ブロックチェーンゲームでお金稼ぎができる?その仕組みとは
ブロックチェーンゲームではお金を稼ぐこともできます。それはどんな仕組みなのでしょうか。ゲームとは課金でお金がかかるもの、と思っている方、要注目です。
ユーザー間でレアアイテムの取引をしてお小遣い稼ぎができる
ブロックチェーンアプリの中では、ユーザー間で簡単な取引ができるようになります。ユーザー同士でレアアイテムなどの取引をすることで、対価として仮想通貨を使用し、お小遣いを稼ぐこともできるのです。
自分の育てたキャラをレンタルしてお小遣い稼ぐができる
また自分が育てたキャラをレンタルするという方法もあります。ブロックチェーンゲームの中には育成ゲームなどもあります。自分が丹精込めて育てたハイスペックなキャラをレンタルすることで、レンタル料を稼ぐという方法です。
ゲーム内のキャラクターを売買する事で利益を出す事ができる
ゲーム内のキャラクターを売買するという方法もあります。これまでのゲームではアイテムにせよキャラクターにせよ実際の売買は不可能でしたが、これからの仮想通貨を使ったゲームでは売買取引で利益を出せるようになってきます。
ランキング上位の日本で遊べるブロックチェーンゲーム
ランキングの上位に入った、日本でも遊べるブロックチェーンゲームをご紹介しましょう。どんなゲームに人気があるのでしょうか。
ETH.TOWNは不動産投資が体験できるゲーム
公式サイト:ETH.TOWN
ETH.TOWN「イーサタウン」は、仮想通貨を使って不動産投資を体験できるというゲームです。2018年の8月にリリースされたばかりのゲームで、イーサタウンという仮想通貨システムからなるクリプトタワーのフロア売買などをしていきます。
フロアごとの売買のほか、フロア内のボーナスをゲットしたり、ヒーローを集めてレベルを上げることで得られるイーサリアムもアップしていきます。
ビットペットはデジタルペットを育成するゲーム
公式サイト:Bitpet
ビットペットは、デジタルうさぎを繁殖させたり、育成したり、集めたりする楽しくて可愛いペット育成ゲームです。ビットペットはブロックチェーンに記録されるため、消えたりすることはなく、みんなに存在を見てもらうことができます。
仮想通貨が暗号通貨なら、ビットペットは暗号収集品になります。実際のペットのように購入し、ブリーダーとなって育てたペットを取引することもできます。
クリプトキティーズは暗号猫を育成するカナダ発のゲーム
公式サイト:cryptokitties
クリプトキティーズは、2017年にカナダで開発された、ブロックチェーンゲームの先駆けです。クリプトキティーズとは「暗号にゃんこ」という意味。可愛いネコちゃんたちをアート作品のようにコレクションしていけるというゲームです。
ブロックチェーン上でネコちゃんをコレクションしたら、交配させることもできます。マーケットプレイスを通じて売買することも可能です。
Etheremonはイーサーモンスターを育成するゲーム
公式サイト:Etheremon
Etheremon(イーサエモン)とは、イーサエモンと呼ばれるゲームで、ブロックチェーンとバーチャル技術を融合させたゲームです。立体的な可愛いモンスターたちを育てて価値を上げたり進化させて販売し、利益をゲットします。またプレイするとEMONTトークンという通貨をゲットできます。
Crypto And Dragonsはドットモンスターの育成と攻略
公式サイト:CryptoAndDragons
Crypto And Dragonsは、ドットモンスターの育成を行うゲームです。ドットモンスターは成長しレベルが上がっていくことで価値が上がっていったり、モンスターを使ってプレイをすることで、成果報酬をゲットすることができます。イーサリアムを利用して遊ぶゲームで、キャラクターは永遠に残しておくことができます。
Age of DragonsはMMORPGゲーム
公式サイト: Age of Dragons
Age of Dragonsは、ドラゴンを使用して遊ぶゲームです。2018年7月にベータテスト版がプレイできるようになり、これから正式リリースされます。ドラゴンを購入してバトルをさせたり、繁殖して販売したり、土地を買ってアイテムを作り出すなどのコンテンツがあります。MMORPGとブロックチェーン技術との大型コラボとして期待が高まっています。
Axie Infinityはペットの育成&バトルゲーム
公式サイト:Axie Infinity
アクシーインフィニティは、アクシーというペットのような不思議ペットを育成します。アクシーという種族というだけで、見た目はさまざま。魚っぽいものやうさぎっぽいもの、ドラゴンのようなアクシーもいます。また植物のようなアクシーもいます。アクシーを育成させ、バトルさせてレアパーツをゲットしたりする育成&バトルゲームです。
NovaBlitzは本格カードゲーム
公式サイト:NovaBlitz
ノヴァブリッツは、カードを集めてデッキで闘う、本格的なカードゲームです。5種類のアスペクトと呼ばれる属性を持つカードは、各アスペクトに60枚ずつ存在します。カードの特性を工夫して、最強デッキを組み立てていきます。
EthercraftはダンジョンRPGのゲーム
公式サイト:Ethercraft
イーサクラフトは、ダンジョン型RPGゲームです。クラフティングと呼ばれるアイテムの工作をしたり、アイテムの売買をして、さらにダンジョンの探索も楽しめます。アイテムを実際に売買できる、マインクラフトのようなゲームですね。遊ぶことでイーサリアムを増やしていくこともできます。
ブロックチェーンゲームのまとめ
ブロックチェーンゲームの最大の特徴は、ゲーム内でイーサリアムのような仮想通貨を使える事、そしてゲームが無くなってしまった場合も、作ったキャラや稼いだ通貨が消えないという事です。ゲームを通じて不動産売買や仮想通貨取引を学ぶこともでき、世界中で開発が進められています。