大手金融機関やIT関連企業がこぞって導入を図っているブロックチェーン技術ですが、それを理解するのはかなり難解……と悩んでいる方も少なくありません。そこで簡単に理解できるプログラミング言語Pythonで実際に作り、実装してみることで、ブロックチェーン技術についてもっと深く理解してみましょう。
プログラミング言語Pythonとは?
ブログラミング言語Pythonとは、シンプルで扱いやすく、多くの人々に利用されている言語です。あなたもきっと、その恩恵をどこかで受けていますよ。
コードがシンプルで扱いやすいプログラム
Pythonは、コードがシンプルで非常に扱いやすいという点が特徴のプログラミング言語です。少ないコード量なので、コードが読みやすい上に簡単にプログラムを書くことができます。人工知能、AIの開発や教育分野でのブログラミングなど、さまざまな分野で活用されています。
その活用分野も非常に広く、多種多様なアプリやウェブサイトなどで活用され、便利に利用されています。オールラウンドで使いやすく簡単、というメリットの多いプログラミング言語です。
初心者にも理解しやすく、習得しやすいというメリットもあります。オールラウンダーで習得がたやすいため、アメリカの大学でもPythonを取り上げるところが増えているそうです。
C言語に比べると少ないコードで組める特徴がある
プログラミング言語といえば、C言語が挙げられるほど知名度の高い言語です。C言語は1972年に開発されたもので、現在に至るまで広く使用されているものの中では歴史が古く、しかも人気は衰えません。安定的な点が魅力のひとつなのですが、ソースコードから機械が理解できる言語に翻訳するコンパイルが必要なため、あまり初心者向けではありませんし、難解な部分があります。
それに比べると、Pythonは少ないコードで組むことが可能で、誰でもプログラムを書くことができるという利点があります。これは専門家でなければなかなか扱うことができないC言語との大きな差と言えるのではないでしょうか。
AIやWeb開発など幅広い分野で利用されている
PythonはAIやWeb開発など、幅広い分野で利用されています。気付いていないだけで、多くの人がPythonで組まれたサービスを毎日のように活用しています。
たとえばYouTubeやインスタグラムもPythonで作られているんですよ。Pythonでは、Webアプリケーションやデスクトップアプリケーションのほか、ゲームなどを作ることもできます。これまでも活用され、今後もより多く使用されていくだろうと考えられているプログラミング言語なのです。
ブロックチェーンをPythonで作るために必要なもの
ブロックチェーンをPythonで作るためには、どんなものやどんなステップが必要になるのでしょうか。
Pythonをインストールする
まずはPythonをインストールします。Macの場合は実装されているケースが多いのですが、Windowsの場合は入っていません。Pythonの公式サイトに、Python3のダウンロードを行うためのページがあります。ここからパッケージをダウンロードします。パッケージをダウンロードしたら、実行してインストールを行います。(2018年9月現在、最新版はPython 3.7.0になります。)
インストーラーにある「Add Python 3.x to PATH」にチェックを入れ、Install nowをクリックするとInstallが開始されます。特別に難しい事はありません。
Pythonのプログラミング言語の本や書籍
Pythonを始めて扱う場合は、やはり基礎的な知識が必要になりますよね。Pythonのプログラミング言語関連の本や書籍などを用意しておくと安心です。
わかるPython[決定版]
こちらはPythonの公式サイトでも紹介されている専門書です。知識ゼロから始められる入門書で、実践的な内容になっているため、読みながら実際にやってみたいという方向けです。
Pythonの基本的な知識
Pythonの基礎的な知識も必要になります。Pythonのプログラミング言語を紹介している本や書籍を読めば確かに理解できるのですが、その本が手元に届き、読破するまで待てない!という方も多いでしょう。そんな方のために、Web上で簡単に学べる方法をご紹介します。
Pythonのダウンロードやインストールの方法からスタートし、セットアップや利用の仕方など、有志によって日本語訳されています。
チュートリアルの最初には「やる気を高めよう」という項目があり、「プログラミング言語なんて難しそう……」としり込みしてしまっている方でも取り組みやすくなっていますよ。初めてで不安という方にもおすすめです。
ブロックチェーンをPythonで実装する3つの手順
Pythonをお使いのパソコンにインストールできたら、実際にブロックチェーンを作成・実装してみましょう!とりあえずは3つの手順でOKです。
手順1:ブロックの生成
まずはブロックを生成します。取引情報なら、2者が取引をしているならその2者の間だけで取引情報を保有しておくのではなく、分散データベースに記録させます。分散データベースでは、取引情報を記録し、ブロックにおさめます。こうして作られたブロックには、前のブロックへのリンクと、タイムスタンプが含まれています。一度記録するとブロックの中の情報は変更することができません。それらのブロックをチェーンとしてつなげるため、ブロックチェーンと名付けられています。
ブロックの構造は、
- インデックス
- タイムスタンプ
- データ
- ハッシュ値
- 直前のブロックのハッシュ値
となります。直前のブロックのハッシュ値を含むためチェーン状となり、チェーン状になるためデータの改ざんができなくなるのです。
手順2:複数のブロックを生成する
ブロックチェーンの新しいブロックを作成するためには、直前のブロックのハッシュ値と、このブロックのハッシュ値、インデックス、タイムスタンプ、データが必要になります。データは取引内容になります。SHA-256などのハッシュ関数を使用して、ハッシュ値を生成します。
手順3:それらをつなげてブロックチェーンを作る
複数作ったブロックをつなげてブロックチェーンを作ります。そのためには、直前のハッシュ値を含まない、一番最初のブロックを物理的に定義しなければなりません。一番最初のブロックを定義し、他のブロックをつなげればブロックチェーンが完成です。
プログラミング言語Pythonのプログラマーになるならスクール!
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ブロックチェーン大学校
ブロックチェーン大学校は、ビットコイン研究者のジョナサン・アンダーウッド氏が校長を、アドバイザーを竹中平蔵氏がつとめるスクールです。現在新宿と有楽町に学校がありますが、Web受講を組み合わせたコースもあり、動画配信を利用して授業を受けることもできます。
ブロックチェーンとPythonのまとめ
ブロックチェーンは難しい技術と思われがちですが、YouTubeやインスタグラムでも使用されているPythonを使えば自分で構築することもできます。ブロックチェーン技術を知って取引に生かしたい人、今後もっと深く学んで技術者になりたいという方は、アカデミーやセミナーなどで本格的に学んでみてはいかがでしょうか。