仮想通貨がメジャーになるとともに、ブロックチェーンについて興味を持つようになった人もいるのではないでしょうか。新しい技術が注目される一方で、IT業界ではエンジニアの不足が問題視されています。その中でも、今、注目度が高いブロックチェーン技術を扱えるエンジニアの不足も顕著です。
今回は、未経験者がブロックチェーンエンジニアにチャレンジする4つのメリットを紹介します。最先端の技術を身に着け、新しいIT社会を築く仕事にチャレンジしてみませんか。
なぜブロックチェーンエンジニアに注目が集まっているのか?
まず初めに、なぜブロックチェーンエンジニアに注目が集まっているのか、その理由をまとめます。
世界中の企業や政府がブロックチェーンの仕組みを評価している
理由の1つ目は、世界中の企業や政府がブロックチェーンの仕組みを評価し、開発や導入に着手しているからです。例えば、GoogleやLINEは本格的にブロックチェーン事業に参入することを発表しています。
IT関連の報道には、アメリカ、オーストラリア、韓国、インド、香港など多くの国が、ブロックチェーンを用いたシステムを導入したり、プロジェクトを始動したりといったニュースで賑わっています。
日本政府もブロックチェーンの活用に向けて動いています。例えば、オンラインで学位証明書を発行するシステムやオンラインコンテンツの権利活用をサポートするシステム(海賊版対策)などを検討しています。
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ブロックチェーンのシステムを導入するメリットが大きいから
理由の2つ目は、ブロックチェーンのシステムを導入するとメリットが大きいからです。ブロックチェーンは、中央サーバーに全てのデータを格納する従来のシステムと異なり、分散して保管し整合性を保っているため、セキュリティ性が高いという特長があります。
また、契約条件を記録して利用状況を追跡することもでき、日本政府が取り組む海賊版対策にも利用できます。このように、セキュリティの強化や従来のシステムでは補えない部分を可能にするというメリットがあります。
業務の効率化とセキュリティの強化ができるから
理由の3つ目は、業務の効率化とセキュリティの強化に役立つからです。先にもメリットとして挙げたように、分散型のブロックチェーンは中央集権的なサーバークライアントシステムに比べてセキュリティ性が高いので、ブロックチェーンを導入すればセキュリティ強化につながります。
また、セキュリティ性の高いブロックチェーンを用いたスマートコントラクトは、信頼できる第三者を介さなくても直接契約できる仕組みです。例えば、仲介業者を立てなくても不動産の売買、登記がブロックチェーン上で自動的に履行されるといったことが可能になります。このように、業務が効率化され、一連の手続きにかかる時間も短縮できます。
ブロックチェーンエンジニアの求人が未経験でもあるのはなぜ?
次は、未経験でもブロックチェーンエンジニアの求人があるのはなぜなのか見てみましょう。
ブロックチェーンのエンジニアの数が圧倒的に少ないから
ブロックチェーンエンジニアの数が圧倒的に少ないことが理由のひとつです。このような場合、経験のあるエンジニアを見付けるのが難しい状況と言えます。人手を増やして新規事業に取り掛かりたいという企業からすれば、ブロックチェーン未経験でも共に学びながら、また育てながらプロジェクトを進められる人材を早めに確保したいのです。
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ブロックチェーン技術を取り入れる企業が一気に増えた
ブロックチェーン技術を取り入れる企業が一気に増えたことも理由のひとつです。人材が不足しているところにさらに需要が増えたことにより、ますます人材不足が拡大してしまいました。そのため、人材確保のためには未経験でも構わないのです。
未経験でも育成しながら開発をする事ができるから
未経験でも育成しながら開発できることも理由のひとつです。技術の世界は日進月歩で、常に学び続ける必要があります。現場では現役のエンジニアでも新しい技術を学びながら仕事をしなければなりません。企業側は、未経験でも意欲や見込みがあれば育成しながら開発できると考えています。
ブロックチェーンエンジニア未経験者が勉強するなら学校へ!
未経験でもブロックチェーンエンジニアの求人があるとは言っても、未経験でブロックチェーンの世界に飛び込むのは少し不安という人もいるでしょう。そんな時は、求人に応募する前にブロックチェーンを学べる学校で基礎を身に着けることから始めると安心です。
ブロックチェーンの基礎からプログラミングまで学べるスクール
ここでは、ブロックチェーンの基礎からプログラミングまで学べるスクールを紹介します。ブロックチェーン大学校、テックアカデミー、TECH BOOSTの3つです。
ブロックチェーン大学校は、2017年3月に設立したばかりの新しい学校です。基礎コース、エンジニアコース、ビジネスコースの3つから実力に合わせたコースを受講することができます。
受講スタイルは、WEB受講とWEB+教室受講の2つから選べます。講師は、FLOCブロックチェーン大学校の校長であるジョナサン・アンダーウッド氏やビットバンクの代表取締役社長CEOを務める廣末紀之氏など第一線で活躍する経営者や研究家が担当しています。
テックアカデミーは、オンライン完結のプログラミングスクールです。プログラミングコースの中にブロックチェーンコースがあり、ブロックチェーンの仕組みや概念を理解できます。
ブロックチェーンコースとスマートコントラクトコースの2コースがセットになったブロックチェーンセットもあり、ブロックチェーン技術の理解とスマートコントラクトの開発スキルを同時に習得できます。
オンライン完結のスクールですが、現役のエンジニアがメンターとしてサポートしてくれるので、わからないことがあっても安心です。
TECH BOOSTもオンラインのプログラミングスクールですが、TECH BOOSTのオフィスも自由に利用できるのが特長です。ベーシックターム、ディベロップターム、イノベーティブタームの3つのコースがあり、ブロックチェーンはイノベーティブタームで学べます。
現役エンジニアがメンターとしてサポートしてくれるほか、キャリアアドバイザーによるキャリア面談で将来のゴールに合わせた指導をしてくれます。
ブロックチェーン大学校の口コミ・評価
未経験者は基礎コース、プログラマーやエンジニアなどの経験者はエンジニアコース、ビジネス展開や企業を検討している人はビジネスコースがオススメです。無料体験コースがあるので、まずは体験してみるのが一番です。
テックアカデミーの口コミ・評価
一通り解説してくれるのでブロックチェーンに関する事前知識がなくても大丈夫です。カリキュラムではSolidityというプログラミング言語を使って開発します。全くのプログラミング未経験だと挫折が心配なので、他のプログラミング言語など多少でも触れておいた方が安心のようです。
TECH BOOSTの口コミ・評価
開放しているオフィスにメンターが何人も待機しているので、直接質問したい時に安心です。また、TECH BOOSTを運営しているBranding Engineerがエンジニア特化型のダイレクトリクルーティングサービスも運営しているので、受講生が就職しやすいというメリットがあります。
ブロックチェーンエンジニアになる4つのメリット
最後に、ブロックチェーンエンジニアになるメリットを4つ紹介します。
ブロックチェーンの技術や仕組みを深く理解する事ができる
1つめのメリットは、ブロックチェーンの技術や仕組みを深く理解できることです。今後多くのシステムやサービスに利用されるブロックチェーンが身近なところで活躍する場面は増えてくるはずです。ブロックチェーンを活用したシステムやサービスを利用する側としても、技術や仕組みを理解していればよりスムーズに利用できます。
想像しているよりも高額な年収を得る事ができる
2つめのメリットは、高額な年収を得られる可能性があることです。希少価値が高いブロックチェーンエンジニアは年収が高額である傾向にあります。日本では現状スタートアップ企業が多いため、それほど高額ではない場合もありますが、1,000万円前後の年収が見込める企業もあります。
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エンジニアを探している企業への就職や転職に困らない
3つめのメリットは、エンジニアを募集している企業への就職や転職がしやすいことです。多くの企業がブロックチェーン事業に参入しようとしている今は、ブロックチェーンエンジニアの求人が多く出ています。今後も需要の拡大とともに求人も増えることが予想され、就職や転職にも有利になると言えます。
関連記事:ブロックチェーンエンジニアへ転職して年収を2倍にする方法と学び方
ブロックチェーンエンジニアが少ない今がチャンス
4つめのメリットは、ブロックチェーンエンジニアになるのはエンジニアの数が少ない今がチャンスだということです。なぜなら、求人に対して応募する人が少なければ、未経験でも採用されやすいからです。また、ブロックチェーンを活用したサービス自体も仮想通貨以外ではまだまだ実用化が進んでいません。新しい分野を広く社会に浸透させていく仕事に携われるのも今だからこそです。
ブロックチェーンのエンジニア未経験のまとめ
世界中の企業や政府が注目し、導入に向けて動き始めているブロックチェーン技術。ブロックチェーンについて学べる学校ができてきたことにより、未経験でも知識や技術を身につけやすくなってきました。
今後もブロックチェーンエンジニアの需要は右肩上がりが予想され、未経験でも就職、転職できる状況は続きます。新しい技術で世の中を変えるブロックチェーンエンジニアにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。