ブロックチェーンエンジニアが不足しているのはご存知でしょうか。
需要が高まる一方で、供給が追いついていないブロックチェーンエンジニアは、年収が高い傾向にあると言われています。年収アップを目指して、ブロックチェーンエンジニアに転職してみませんか。
今回は、ブロックチェーンエンジニアに転職して、年収を2倍にする方法と学び方を紹介します。
ブロックチェーンエンジニアの求人が急増している理由とは?
まず初めに、なぜブロックチェーンエンジニアの求人が急増しているのか、その理由をおさえておきましょう。
あらゆる分野でブロックチェーン技術を使いたいと考えられている
ブロックチェーンは、ビットコインを始めとする仮想通貨の分野で用いられている技術です。その特長としてセキュリティの高さが挙げられます。中央のサーバーに全てのデータを格納する従来のやり方と異なる方法をとることでセキュリティ性を高めています。このことからも新しい技術として注目が集まり、あらゆる分野でその技術を使ったサービスの提供やシステムの開発を考えている企業が増えています。
ブロックチェーン技術を学ぼうとしても詳しい人材がいない
ブロックチェーンは、2009年に仮想通貨のビットコインの運用が開始してから知られるようになった技術です。技術としてはまだ新しく、それだけにブロックチェーン技術に詳しい人材もまだ少ないのが現状と言えます。
ブロックチェーンを学ぶ体制がまだ充実していない
新しい技術であり、詳しい人材も少ないことから、ブロックチェーンを学ぶ・教える体制がまだ整っていません。そのため、学びたいと思っても得られる知識が少なく、人材育成が進んでいないという状況です。
こうした事がエンジニアの育成や転職に影響している
ここまで見てきたように、以下の3つの理由がエンジニアの育成や転職に影響しています。
- あらゆる分野におけるブロックチェーン需要の高まり
- ブロックチェーン技術者の不足
- 教育体制の未整備
つまり、ブロックチェーン需要が高まる(1)一方で、それを担う技術者が不足している(2)現状から、教育体制の整備が始まってきています(3)。
ブロックチェーンエンジニアに転職して活躍するには?
次に、どうすればブロックチェーンエンジニアに転職して活躍することができるのか、その方法をまとめます。
ブロックチェーン技術やプログラミング言語を独学で学ぶ
1つめは独学です。独学の方法としては、書籍を活用するのが一般的です。ブロックチェーン技術の知識やブロックチェーンの実装に必要なプログラミング言語を独学で身に着けることにより、ブロックチェーンエンジニアとしての基礎を作ります。
ブロックチェーンエンジニアを養成するスクールを活用する
2つめはスクールを活用して学ぶ方法です。プログラミングスクールの中には、ブロックチェーンを学べるコースを設けているところが出てきています。そういったスクールを活用し、講師に教えてもらうことにより、ブロックチェーンエンジニアとして必要な知識と技術を身に着けます。
プログラミング初心者でもスクールに通えば道は開ける
上記2つの方法を紹介しましたが、プログラミング初心者が独学で技術を身に着けるというのはなかなか難しい面もあります。そういった場合はスクールに通った方が近道です。技術というのは、知識だけでなく、実際に作ってみなければわからない部分もあります。スクールならプログラミングができる環境が整っているので、知識と技術を合わせてバランスよく習得しやすくなります。
ブロックチェーンエンジニア未経験でも転職はできる
転職と言うと、今までの経験を買われて即戦力となる人材の方が採用されやすいイメージがあります。ブロックチェーンエンジニアとしての経験がなくても転職はできるのでしょうか。
ブロックチェーンに触れた事がなくても転職はできる
結論から言えば、ブロックチェーンに触れたことがなくても転職できる可能性はあります。なぜなら、新しい技術であるブロックチェーンに触れたことがあるエンジニアの数はそもそも少なく、業界全体でブロックチェーンエンジニアが不足しているからです。とは言え、ブロックチェーンに触れたことがなくても、IT業界で働いた経験があり、プログラミングがわかるという人なら、その点を有利に評価してもらえるでしょう。
全くの未経験の場合はまずプログラムを勉強すれば可能
IT業界に関して全くの未経験という場合は、まずプログラミングを勉強し基礎を作ることで、転職できる可能性が開けます。仕事としての実績がなくても、これからの仕事に対する取り組み方や努力が認められ、採用につながるでしょう。
ブロックチェーンエンジニアに転職後年収は2倍以上に!?
次は、ブロックチェーンエンジニアの年収について見てみましょう。
ブロックチェーンエンジニアの年収はシステムエンジニアの倍?
厚生労働省による平成29年賃金構造基本統計調査の結果から算出すると、システムエンジニアの平均年収は550万円です。一方、ブロックチェーンエンジニアの給与についての公式な統計は見つかりませんでしたが、ブロックチェーンエンジニアの求人情報を見ると、400万円~800万円というのが多いようです。
これを見ると、システムエンジニアと比べてブロックチェーンエンジニアが特別年収が高いようには感じないかもしれません。これには、現在の日本でブロックチェーン事業に携わる企業はスタートアップ企業が多いので、エンジニアに高い報酬を出せないという事情が反映されています。
ただ、今後ますます必要になるブロックチェーンエンジニアの年収は上昇傾向にあります。ブロックチェーンエンジニアの需要に対する供給の不足、前職での年収額、エンジニアとしての能力などにより、転職後は年収が2倍以上になることも十分期待できます。
【参考】政府統計の総合窓口 e-State「平成29年賃金構造基本統計調査」
大手企業なら2000万円も決して夢ではない!
スタートアップ企業だけでなく、大手企業でも新規事業としてブロックチェーンの活用に取り組んでいます。スタートアップ企業はあまりエンジニアに高い給与を支払えないかもしれませんが、大手企業なら2,000万円も夢ではありません。
インターネットを活用したサービス事業を展開するビズリーチが2018年5月31日に発表したIT関連求人の動向調査によると、「ブロックチェーン」という単語を含む求人件数は1,099件で前年の4.2倍に伸びており、提示された年収の最高額は2,200万円でした。
【参考】IT人材不足で「ブロックチェーン」求人数 前年比4.2倍
ブロックチェーンエンジニアに転職するまでの道のり
最後に、ブロックチェーンエンジニアに転職するまでの道のりをまとめます。
プログラミングの基礎を独学やスクールで学ぶ
IT業界以外からの転職でプログラミング経験のない人は、まずプログラミングの基礎を学びます。独学でもスクールでも、自分に合った学習スタイルを選ぶのがベストです。独学では自信がない、早く覚えたいという場合は、スクールを活用してみましょう。
ブロックチェーンのプログラミング言語を独学・スクールで学ぶ
プログラミングの基礎を身につけたら、次はブロックチェーンの基礎や実装方法を学びます。IT業界からの転職でプログラミングの基礎がある人は、ここから始めます。独学でもいいですし、ブロックチェーンコースを設置しているプログラミングスクールで学ぶ方法もあります。
IT関連の就職・転職情報に強い情報サイトに登録する
就職・転職サイトに登録して、ブロックチェーンや求人に関する情報を集めます。この時、IT関連の就職・転職に強いサイトに登録すると有益な情報が得られます。ブロックチェーンに関する基礎的な情報はもちろん、ブロックチェーンビジネスに携わる企業のインタビューや特集など転職に役立つ情報が満載です。
例えば、ブロックチェーン業界に特化した求人サイトなど、ブロックチェーンエンジニアの需要を受け、専門的に就職・転職をサポートする求人サイト、情報サイトも出てきています。
公式サイト:BLOCKCHAIN JOBS
ブロックチェーンエンジニアの転職のまとめ
今回はブロックチェーンエンジニアの転職についてまとめました。ブロックチェーンエンジニアの需要はますます高くなることが予想されます。それに伴いブロックチェーン技術を学べるスクールが設置され、ブロックチェーンに特化した求人サイトも開設されました。学ぶ体制、転職する体制が整ってきた今こそ、未経験でも挑戦できるチャンスです。ブロックチェーンエンジニアへの転職を検討してみてはいかがでしょうか。