ブロックチェーンエンジニアの需要が高くなってきていると聞いたことはありませんか。
仮想通貨を運用するのに基盤となっているのがブロックチェーン技術で、セキュリティ性が高いことがブロックチェーンの特長のひとつです。そんなブロックチェーン技術を、まずは金融関連企業が活用に乗り出し、その他の分野の企業も採用を検討している状況です。
今回は、ブロックチェーンエンジニアの年収に着目し、現状や勉強法などを紹介します。
ブロックチェーンエンジニアの需要や年収が上昇傾向にある理由
まずは、ブロックチェーンエンジニアの需要や年収が上昇傾向にある理由をまとめます。
ブロックチェーンエンジニアは需要と供給が合っていないため
ブロックチェーンは、2009年に仮想通貨ビットコインの運用が開始して公開された技術です。公開されてからの年月も浅く、まだまだ新しい技術と言えます。そのため、新しい分野への事業拡大と共に需要が拡大しつつあるものの、それを担えるエンジニアの数が追いついていない状況なのです。このような現状を背景に、ブロックチェーンエンジニアは希少価値と専門性が高く、需要と年収が上昇傾向にあります。
特にAI分野で活躍できるエンジニアは不足しているから
総務省が発表している『平成28年版情報通信白書』によると、2000年以降は、人工知能(AI)の「機械学習」が実用化され、第三次人工知能(AI)ブームに位置づけられています。一方で、研究は進んでもその成果を社会に浸透させるためには、実用化に向けた開発や社会環境の整備をする必要があります。しかし、このような現状でありながら、AIを扱える技術者は不足しています。AI × ブロックチェーンの開発ならなおさらです。当然、エンジニアの需要と年収は高くなります。
【参考】内閣府「重要課題専門調査会(第14回)議事次第|資料6人工知能技術戦略会議の検討状況」
世界中の企業でブロックチェーン技術を取り入れようとしているから
多くの企業がブロックチェーン技術を取り入れようとしているのは、国内に限ったことではありません。もちろん海外でもブロックチェーン技術は注目されており、世界中の企業がその技術を取り入れようとしています。日本企業におけるブロックチェーン技術を活用した事業での開発をはじめ、海外から受託して開発をするケースもあり、ブロックチェーンエンジニアの需要が伸びています。
人材が少ないためある程度の年収が無いと人を集められないから
「ブロックチェーンエンジニアは需要と供給が合っていないため」でも触れたように、ブロックチェーンエンジニアの数は不足しています。そのため、人材確保の競争率が高くなり、ある程度年収を高くしないと、良い人材を集められないという現状があります。
ブロックチェーンエンジニアとして年収UPできる転職先とは?
次は、ブロックチェーンエンジニアとして勤務すれば、年収をアップすることができる転職先を紹介します。
bitFlyer(ビットフライヤー)は1000万円の年収が見込める
公式サイト:bitFlyer「採用情報」
2014 年 4 月、国内初の仮想通貨ビットコイン(Bitcoin)販売所(取引所)として サービスを開始したのがbitFlyerです。国内でも大手の仮想通貨取引所と言えます。採用情報の中には、ブロックチェーンエンジニアの募集もあります。給与については、「経験・能力に応じて当社規定に従い決定いたします」とあり、具体的な数字は明記されていませんが、indeedでのbitFlyerの求人を参考にすると、年収400万円や600万円という数字が見られます。前職での給与額や能力によっては、年収1000万円も見込める可能性があります。
【参考】bitFlyer「採用情報|ブロックチェーンエンジニア」
【参考】indeed「bitFlyer ブロックチェーンエンジニアの求人」
GMOインターネットは年収600万円以上が見込める
公式サイト:GMO INTERNET GROUP 次世代システム研究室
GMOインターネットは、インターネット関連事業を手掛ける東証一部上場企業です。仮想通貨交換事業や仮想通貨マイニング事業も行っています。このGMOインターネットの次世代システム研究室で、ブロックチェーンエンジニアを募集しています。給与については、「※経験・能力等を考慮し、当社規定にて優遇します。」とあり、具体的な年収は明記されていませんが、GeeklyでのGMOインターネットの求人には、500〜800万円との記載があります。
【参考】GMO INTERNET GROUP 次世代システム研究室「採用情報|仮想通貨/ブロックチェーンエンジニア」
【参考】Geekly「求人情報|GMOインターネット株式会社 / 仮想通貨/ブロックチェーンエンジニア」
SoftBank(ソフトバンク) は1300万円の高額年収!
公式サイト:SoftBank Recruiting Site
携帯電話会社として有名なSoftBankは、モバイル通信サービスやインターネット接続サービスなどを手掛ける企業です。ここでもブロックチェーンエンジニアを募集しています。募集要項によると、賃金は月給が272,800円~471,200円で、想定理論年収が4,783,600円~8,931,900円とあります。また、現在は掲載が終了している求人ですが、DODA Zによると、ブロックチェーンエンジニアを含むSoftBankの過去の求人で、想定理論年収が4,868,600円~16,446,000円(月給:272,800円~780,000円) というものもありました。能力や賞与などによっては、年収1,300万円という高額収入になる可能性もあります。
【参考】SoftBank「キャリア採用エントリー|募集職種」(「ブロックチェーンエンジニア」を選択)
【参考】DODA Z「ソフトバンク株式会社への転職、求人情報」
ブロックチェーンエンジニアになるには?未経験でも大丈夫?
それでは、ブロックチェーンエンジニアには、未経験でもなれるのでしょうか。ブロックチェーンエンジニアになるためには、どのような知識が必要かまとめます。
ブロックチェーンの基礎知識と仕組みを学ぶことが必要
ブロックチェーンエンジニアになるためには、まずブロックチェーンとは何なのか、その仕組みなどの基礎知識を学ぶことが必要です。
ブロックチェーンのサーバサイドやデータベースの知識を学ぶ
ブロックチェーンのサーバサイドやデータベースの知識を学ぶことも重要です。基礎知識を学んだら、実際のプログラミングではどのように作るのか、仕組みを実装する方法に踏み込みましょう。
英語でのコミュニケーションができた方が良い
仮想通貨には、ブロックチェーンを活用したグローバルな送金や決済を実現できるメリットがあります。その点から、海外企業と連携して開発することもあるでしょう。また、海外の企業から受託して開発するケースもあるので、英語でのコミュニケーションができると、さらに役立ちます。
ブロックチェーンエンジニアに適した勉強法とスクールについて
最後に、ブロックチェーンエンジニアになるために適した勉強法とスクールについてまとめます。
WEBエンジニアは独学でブロックチェーンを学ぶ事もできる
WEBエンジニアや現在ITエンジニアとして働いている人など、ブロックチェーンの仕組みや実装方法を理解するのに十分な基礎知識がある人なら、もちろん独学できます。書籍を用いて知識を学んだり、開発環境を整えて実際にプログラミングして実装したりしながら、技術を身に着けます。
初心者はスクールを活用した方がプログラミングがわかりやすい
プログラミング初心者の場合は、スクールを活用した方が身に着けやすいです。スクールは、学習計画も学習時間も決まっているので、学習管理がしっかりできます。講師やメンターなどのサポートを受けることができるので、わからないことは教えてもらうことで解決できます。独学よりも速く覚えることができるでしょう。
テックアカデミーのブロックチェーンコースの特徴
テックアカデミーは、オンライン完結のプログラミングスクール。プログラミングコースの中にブロックチェーンコースがあり、メンターのサポートを受けながら学習することができます。
TECH BOOSTのブロックチェーンコースの特徴
TECH BOOSTはオンラインのプログラミングスクールですが、TECH BOOSTのオフィスも自由に利用することができます。ベーシックターム、ディベロップターム、イノベーティブタームの3つのコースがあり、ブロックチェーンはイノベーティブタームで学ぶことができます。無料カウンセリングで個人にあった学習計画をコンサルティングしてもらえます。
ブロックチェーン大学校のブロックチェーンコースの特徴
2017年3月に設立したばかりのブロックチェーン大学校は、基礎コース、エンジニアコース、ビジネスコースの3つから実力に合わせたコースを受講することができます。無料体験コースもあります。
ブロックチェーンエンジニアの年収のまとめ
今回は、ブロックチェーンエンジニアを年収の面からまとめました。ブロックチェーンエンジニアは、需要に対して供給が足りていないことから、年収が高額になるケースもあります。年収アップを目指して、ブロックチェーン技術を学んでみませんか。