仮想通貨の根幹を支えている技術ブロックチェーンは、メディアでも取り上げられることが増え世界中に広く知れ渡るようになりました。もちろんまだまだ一般的には、知らない人や知識が曖昧な人が多いのが現状です。
しかし今後ブロックチェーン技術は、あらゆる分野に大きな影響を与える存在になるでしょう。まさにインターネット以来の革命的技術なのです。そんな将来私たちの生活を豊かにしてくれるブロックチェーン技術に興味を持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回はブロックチェーンをもっと知りたい・エンジニア希望という方必見の、ブロックチェーンエンジニアについてご紹介します。
ブロックチェーンエンジニアとWEBエンジニアの違い
そもそもブロックチェーンエンジニアとは何なのか?WEBエンジニアと同じではないのか?と疑問に思いますよね。簡単に言うとブロックチェーンエンジニアはブロックチェーンやブロックチェーンを応用した技術・サービス・アプリの開発をします。
つまりブロックチェーンエンジニアとは作業内容は全てブロックチェーンに関わることのみの技術者のことです。一方WEBエンジニアとはWEBに関わること全ての技術者になります。
ブロックチェーンエンジニアはブロックチェーンを作る
ブロックチェーンエンジニアはブロックチェーン自体を実装するまたはブロックチェーン技術を応用して開発するエンジニアです。そもそもブロックチェーンとは不正や改ざんされにくい革命的な管理システムです。
なぜ不正や改ざんがされにくいのでしょうか?それはブロックチェーンが従来の管理システムのように一箇所に集約する集中型ではなく、複数のユーザーのコンピュータで取引データを共有し管理し合う分散型による管理システムだからです。
その仕組みを簡単に説明します。ブロックチェーンはトランザクション(取引)を数百〜数千個単位にまとめたブロックを、ハッシュ関数で暗号化してチェーン状につなげて記録します。この取引の整合性をチェックするマイニングと呼ばれる作業はインターネットがつながる環境さえあれば自由に参加できます。
マイニングを行うユーザーたちをマイナーと呼び、追記処理を成功させたものには作業の報酬としてこの世に出回ってない新しく発行されたビットコインが与えられます。全てのマイナーの50%以上が正しいと判断したデータでなければブロックチェーンに記録されることはありません。
このような全てのユーザーが全ての取引を見ることができる仕組みにより、整合性の高いつまり不正や改ざんされにくい管理システムを実現しています。
WEBエンジニアはWEBサイトの構築をする
WEBエンジニアとはWEBサイトやモバイルサイトのアプリケーションを開発する職業です。業務としてはWEBサイトなどの設計・構築・保守・運営・管理を行います。InstagramやFacebookなどのSNSをはじめ、WEB上では新しいシステム機能が年々増えています。
それに伴いWEBエンジニアの採用ニーズも高まりを見せているようです。
ブロックチェーンエンジニアはプログラミングで何をする?
コンピュータのプログラムを製作することをプログラミングと言いますが、実際にブロックチェーンエンジニアがプログラミングで何をするのか見ていきましょう。
ブロックチェーンの仕組みを理解しシステムの構築を行う
システムの構築には基本であるブロックチェーンの仕組みを理解する必要があります。そしてブロックチェーン特有の用語は多いので、一つ一つしっかりとした知識がなければいけません。ブロックチェーンやインターネット未経験者は、手応えを感じるまで2〜3ヶ月はかかってしまう印象です。
新しい金融システムの開発や構築を行う
従来の金融システムはどれも複雑なものばかりです。ブロックチェーン技術を活用した金融システムなら、仲介者を排除することができもっとシンプルなシステムを作ることができます。シンプルなシステムはリスクに対する保障になります。
さまざまな方法でお金を動かすことは、新しい金融商品を生み出す可能性を開きます。2018年3月には内外為替一元化コーソーシアムがブロックチェーン技術を活用したスマホ向け送金アプリ「Money Tap」を発表しました。
主にブロックチェーン技術を活用した企業サービス開発
ブロックチェーン技術は保険・証券・不動産・シェアリングエコノミー・食品・医療などさまざまな領域でコスト削減や効率化など、あらゆる業界でイノベーションを起こすことができると活躍を期待されています。
すでにブロックチェーン技術の活用を進めている企業もあります。ブロックチェーン技術を取り入れる企業は今後さらに増えると考えられます。例えば貿易業界では2025年には世界中の10%がブロックチェーン上で取引されると予測されています。
コスト削減により世界貿易額のおよそ123兆円増加も予想されています。このようにブロックチェーン技術は世界経済にまで影響を与えてしまうほど大きな存在なのです。
仮想通貨取引所の運営に携わる
実際日本のブロックチェーンエンジニアの求人募集は仮想通貨取引所が多いように思えます。ブロックチェーン知識が必要な領域はデータ管理や新しい仮想通貨を取り扱う時のノード立て、ブロックチェーンとシステムの連携開発といったところです。
これらは重要なシステムですが頻繁に変更されるわけではないので、そのほか取引所の運営に携わる業務ではないかと考えています。
ブロックチェーン管理APIの新規機能開発
APIとはアプリケーション・プログラミング・インターフェースの略称です。一体何なのか?簡単に説明するとソフトウェアの機能を共有することです。共有したいソフトウェアの一部をWEB上に公開します。それにより誰もが外部から利用できるようになります。
これで自分のソフトウェアに、他のソフトウェアの機能を埋め込むことができます。つまりアプリケーション同士が連携できるのです。ただ内部のコードまでは公開しないので、機能の使い方や仕様を説明する必要があります。
1つのアプリケーションを複数の企業で共有し取引を記録することで、中央集権的な管理が必要ないシステムの構築が可能と、多くの関係者が注目しています。
ブロックチェーン技術を活用した金融システムの受託開発
受託開発とはシステムやソフトウェアの開発を依頼される仕事です。ブロックチェーン技術の活用によって、金融業界は大きな発展を遂げようとしています。従来の金融サービスより利便性の高いシステムを身近にそして低コストに作り上げます。
ブロックチェーンエンジニアにはどんなスキルが必要なのか?
企業が提示しているブロックチェーンエンジニアの募集要項などを見ると、ブロックチェーンを使いこなせることが求められています。ではブロックチェーンエンジニアにはどんなスキルが必要なのでしょうか?
WEB構築の基礎知識があった方が良い
ブロックチェーンエンジニアとして働くならばどのくらいのスキルが必要なのでしょうか?一般的に必要とされているものはありませんが、WEBサービスを構築できるとブロックチェーン技術を使ったサービスとの違いが比較できます。
どこがどんな風に違うのかわかれば現状の問題点や、ブロックチェーンのメリットなどが自ずと見えてくるはずです。ブロックチェーンへの理解が進み利点を活かせたサービス開発に近づきます。
データベースの基本的な知識は必要不可欠である
現在私たちが利用しているWEBサービスを構成している技術を、ブロックチェーン技術が代替する可能性があります。つまりWEBやデータベースの基礎知識、サーバサイドなどが必要不可欠となってきます。
未経験であるならまずはプログラミングの勉強をする方が良い
未経験者はひたすら書籍やインターネットでブロックチェーンに対する理解を深める必要があります。でもその前に基本であるプログラミングやコンピュータの知識を身につけましょう。専門言語が分かるだけで知識が身につくまでの速さは変わってきます。
ブロックチェーンエンジニアになるには?エンジニアスクールを使う
未経験者でも最速でエンジニアになるにはエンジニアスクールがおすすめです。受講前に無料体験できるところもあり、自信のない方でも続けられそうかどうか試してみることができます。そんな未経験にもおすすめのエンジニアスクール3選をご紹介します。
ブロックチェーン大学校のブロックチェーンコースの特徴
ブロックチェーン技術に携わる経験を豊富にもつ講師の授業を受けることができるプログラミングスクールです。取引所を運営しているビットバンク株式会社によって設立されたブロックチェーン大学校株式会社が運営しています。
ブロックチェーン大学校の学長は米国出身のビットコイン研究者です。直接講義を受講するのがメインスタイルで、ビットコインやビットコインに関するブロックチェーンのことが講義のメインです。昼間仕事などで忙しい人のためにも夜間コースがあるなど、時間帯も受講者のニーズに合った形態になっています。
コースは3つあります。
①基礎コース
ブロックチェーンの仕組み・関連技術の基礎を勉強し、ビジネスにおける検討や応用の知識を身につけます。
- 90分×全8回
- 受講料198,000円(税抜)
- WEB受講オプション(50,000円)
②エンジニアコース
エンジニアやプログラマーの方または技術者として活躍したい方向けのコースです。ブロックチェーンの基礎知識を展開してより応用的に実践的な技術習得を目指します。
- 90分×全12回
- 198,000円(税抜)
- WEB受講オプション(50,000円)
③ビジネスコース
ブロックチェーンを活かしてビジネスを展開または起業したい方向けのコースです。最先端のブロックチェーンのビジネスケースを用い圧倒的に質の高いディスカッションと学習量で、ビジネス構築力を磨きます。
- 90分×全12回
- 198,000円(税抜)
- WEB受講オプション(50,000円)
無料体験コースも実施しています。基本的なブロックチェーンの仕組みやブロックチェーンの将来性について学べる100分間のコースです。
テックアカデミーのブロックチェーンコースの特徴
現役エンジニアがビデオチャットでマンツーマン指導してくれるオンラインスクールです。カリキュラムを進めていくと課題が出題されるので、それを提出するとレビューしてもらえます。わざわざ通う必要がないので好きな時に好きな場所で勉強することができます。
仕事や身体的な事情で学校に通うことのできない人におすすめのエンジニアスクールです。続けられるか不安な人も、心強いパーソナルメンターが細かい指導までサポートしてくれます。
ブロックチェーン技術の基礎知識やGeth(イーサリアムの全てのネットワークを操作するためのコマンドラインインターフェース)、Solidity(アプリケーションを製作するのに必要なプログラミング言語)を学ぶことができます。
チャットでの質問が毎日可能で24時間以内に返答があります。課題提出へのレビューは無制限で転職サポートサービスもあります。申し込み前には無料のオンライン説明会をWEB上で見れるようになっています。
- 4週間プラン 139,000円(税別)
- 8週間プラン 189,000円(税別)
- 12週間プラン 239,000円(税別)
期間限定で受講料10,000円割引なども行なっています。
TECH BOOSTのブロックチェーンコースの特徴
エンジニアの人材育成分野が強みの株式会社ブランディングエンジニアが運営するプログラミングスクールです。ブロックチェーンなどトレンド技術を効率よくカリキュラムで提供しています。サービス開発技術の基礎から実践まで学ぶことができるオンラインスクールです。
質問は24時間受け付けていて現役エンジニアの指導も受けることができます。基本的なスキルを身につけたい、ブロックチェーン1本で勉強したい人におすすめのスクールです。学割や複数人入会割引、紹介割引なども行なっています。
基本はオンラインで勉強するスタイルですが渋谷のオフィスに行けば、そこで勉強したり先生に直接質問することができます。コースはベーシックターム、ディベロップターム、イノベーティブタームの3つのコースがあり、ブロックチェーンはイノベーティブタームで学ぶことができます。
-
月額 100,000円(税抜)/社会人月額 70,000円(税抜)/ 学生
ブロックチェーンエンジニアのエンジニアスクールのまとめ
ブロックチェーンエンジニアはまだまだ認知が少ないものの今後の需要はどんどん上がる職業です。今の日本はブロックチェーンエンジニアが足りていない現状で、これからさらに市場の伸びが予想されます。今のうちにブロックチェーンについて勉強しておくのは非常に有益です。