5000社を超える人気の業種になっているIT企業、就職を希望している方も多くいらっしゃると思います。しかし一口にIT企業といっても様々な種類があることをご存知でしょうか?
自分の将来を決めることに関わってくる就職、少しでもこちらの記事を参考にしていただければ幸いです。
IT企業への就職希望者は、どんなことをしている会社があるのか知っておこう!
そもそもIT企業がどんな職種か正確にわかるでしょうか?
ITとはInformation Technology(インフォメーション・テクノロジー)の頭文字をとった略語で、業務内容はパソコンに関わる大抵の仕事を請け負うことがIT企業の仕事になります。
以下でもう少し詳しく説明させていただきます。
IT企業とはWebアプリケーション開発や土台を提供している
まずIT企業の仕事の中で、イメージがわきやすいのはwebアプリの開発です。2017年のデータになりますが、約360万ものアプリを作成しているのがIT企業になるわけです。
単純に開発している企業もありますが、その前段階の土台を作成している企業もあります。0から作る会社もあれば、土台部分を外注するところに、土台からアプリを作り上げるところなどがあるわけです。
システムの開発やゲームなどの開発も行っている
IT企業の中には、システムの開発やゲームの開発を行っている企業もあります。身近なところで言えば、スマートフォンで手軽に遊べるゲームアプリの開発をしているのもIT企業です。
「システム開発」は、漠然としていてイメージがわかないかもしれません。業務を効率化したり、管理を一元化したりするために用いられるのがITを用いたシステムです。IT化社会の現代では、金融、医療、教育など様々な分野でシステムを導入しています。
例えば、大きな総合病院では、診察券を総合受付の機械に通すと受付が完了し、診療科に受付をした情報が流れます。検査や診察をした情報は、各患者の電子カルテに記録されます。そして、診察が終わると、自動精算機で料金を支払います。この中で目に見えてわかりやすいのは、総合受付の自動受付機、自動精算機のシステムですが、それ以外に電子カルテもシステムです。このようなシステムの開発もIT企業が行っています。
基本的に営業以外は室内で作業を行う仕事
基本的には室内で、パソコンに向き合ってシステム開発などの作業を行います。IT業界というと、プログラマーやシステムエンジニアなどの技術職を思い浮かぶかもしれませんが、営業という職種もあります。
IT企業だからといって、パソコンに向かい合うだけが仕事なのではありません。
開発したシステムを販売する。もしくは逆にシステム開発を請け負わせてもらうための営業もあるのです。営業には自社の製品やシステム開発における詳細など専門知識がなければならないことも多いため、営業職を経験させる企業もあるようです。
中には在宅ワークができる企業も存在する
極端な話ですが、ある程度の性能があるパソコンがあれば自宅での仕事も可能なため、在宅ワークを認めている企業もあるようです。自身の能力にもよりますが、ある程度自由にできるところもIT企業の特色でしょう。
IT企業を細かく分類してみよう
大きく分類するとプログラマーとエンジニアがある
まず大きく分類をすると、プログラマーとエンジニアがあります。それぞれ何が違うのかわからない方もいるかと思いますので簡単に説明すると
- エンジニア:システムの設計を行う
- プログラマー:システムの製造を行う
つまりエンジニアは建築士で、プログラマーは大工だと思っていただければわかりやすいかと思います。
プログラマーはアプリやゲームなどの開発を行う
プログラマーが行う仕事で有名なところで行くと前述で紹介したアプリの開発とゲーム開発でしょう。もちろんIT企業は技術職なので、自身の向上心と勉強は必須になりますが、能力が上がっていけばできることが増え、他のプログラマーの仕事よりも、成果が商品という形で見えやすいためにやりがいもある仕事になるでしょう。
サーバーの構築やセキュリティエンジニアの仕事がある
エンジニアの仕事でまず紹介させていただくのはセキュリティエンジニアの仕事とサーバー構築の仕事です。
セキュリティエンジニアとは、読んで字の通りで皆さんや企業の情報を守るためのエンジニアで、企業からの依頼でウイルスやサイバー攻撃を防ぐためのシステムを設計したり、どうすればそれらを防ぐことができるかなどを調査するのが仕事です。
サーバー構築とは、大雑把に説明するとサーバーという大量の情報を保存しているパソコンを作成する仕事のことです。パソコンを作成といってもパソコン自体を作るのではなく、情報を保存するために必要なソフトを作成したり、保存した情報を守るための対策を講じることです。
ネットワークシステム構築を行うエンジニアの仕事
ネットワークシステム構築のエンジニアは皆さんのコンピュータからルータ等を通して、インターネットを快適に利用するための道順であるネットワークシステムを作ることが仕事のエンジニアのことです。
クライアントへのサポート作業を行う仕事もある
作成したシステムのアフターフォローと言えばわかりやすいでしょう。実際にはシステムを作成した後でも、不具合が生じることもありますし、改善策や保守についても継続して考えていかなければならないことがあります。そのため派遣でサポート業務を行うこともあるようです。
建築・機械・回路などの設計を行う企業もIT企業の一種
パソコンでの作業を主にするのならば建築や機械・回路の設計をするのもIT企業に含まれます。機械や・回路などは実際に製造するまでに試作品をいくつも作るのは資金的に現実的ではありません。
そのためパソコン上で作成するということもありますし、建築に使用する機械を動かすためにはシステム開発が必要ですし、製造業の機械も同様だと言えるでしょう。
家庭で使っている家電もIT企業が関わっている
業務用と呼ばれる専門的な機械だけでなく、今では皆さんの自宅にある機械のほとんどにIT企業が関わっているのです。例えばエアコンですが、冷房の設定温度に達するまでは強く冷たい風が出ていて、設定温度に達したら風が弱くなったり、人の体が冷えすぎないように風を避けるように風向きを調整したりなど、家電の機能はほとんどIT企業により作成されているのです。
IT企業への就職で必要な資格の種類はとても多い
自由度が高く、現在のインターネット社会においてはまだまだ仕事の余地があるのがIT企業なのですが、技術職なため就職に必要な資格が色々と必要になってきます。
その中で一部紹介させていただきます。
基本情報技術者
情報処理技術者試験により取得できる国家資格で、高度なIT人材になるために必要な基本的な知識や技術、応用ができると認められた資格になります。こちらは経済産業省が主催している試験の一つになります。
応用情報技術者
独立行政法人「情報処理推進機構」が主催しており、経済産業大臣が認める試験の一つになります。内容はITエンジニアとして応用的な知識・技能を有することが認められた資格です。
情報処理安全支援士
独立行政法人「情報処理推進機構」が主催しており、経済産業大臣が認める試験の一つになります。内容はサイバーセキュリティに必要な専門的な知識や技術、セキュリティに関しての助言や改善ができると認められた資格です。
データベーススペシャリスト
独立行政法人「情報処理推進機構」が主催しており、経済産業大臣が認める試験の一つになります。内容はデータベースの管理者として必要な技術を持ち、データベースに対しての効率性・信頼性・安全性を考えて、運用や開発が行えると認められた資格です。
プロジェクトマネジャー
独立行政法人「情報処理推進機構」が主催しており、経済産業大臣が認める試験の一つになります。プロジェクトマネジャーとは、読んでその通りで、システム開発のプロジェクトを管理・監督できるとして専門的な知識と技能が認められた資格になります。
IT企業の先輩たちがおすすめする企業リスト
IT企業への就職を希望する先輩たちがエントリーした企業のランキングを基に、おすすめの企業を紹介します。
⇒キャリタス就活2019「先輩がエントリーした企業ランキング~IT・情報処理~」
富士通株式会社
ITサービス企業としては、国内最大手の富士通株式会社。パソコンや携帯電話など、身近な電子機器でもよく知られていますが、ITシステムのコンサルティングやアプリケーション開発などのサービスも提供しています。給与に関しては、2017年度の初任給が、学部卒で210,500円、修士了で234,500円となっています。
Sky株式会社
Sky株式会社は、デジタルカメラやモバイル機器、医療機器などのソフトウェア開発のほか、教育機関や医療機関、その他企業・団体向けのパッケージ商品の開発などを手掛けるIT企業です。給与に関しては、2017年の初任給が、学部卒で225,000円、院修了で243,000円となっています。
NECソリューションイノベータ株式会社
NECグループの国内最大級のソフトウェア企業。幅広い分野にシステムを提供していますが、特に、利用者を認証するセキュリティシステムやカーナビの標識認証システムなど身近なものも多く開発しています。給与に関しては、2017年度の初任給が、学部卒で210,500円、修士了で234,500円となっています。
大塚商会グループ
コンピュータや通信機器などのOA機器の販売から、ソフトウェア開発、導入などのシステムインテグレーション事業を提供する企業です。2018年度の給与は、固定給が、220,000円となっています。
MUS情報システム株式会社
MUS情報システム株式会社は、三菱UFJフィナンシャルグループの証券系システム会社です。金融に関するシステム開発やコンサルティングなどのITソリューションを提供しています。給与に関しては、2019年度新卒採用の募集要項によると、初任給が、学部卒で250,000円、院修了で260,000円となっています。
出典:MUS情報システム新卒採用サイト「募集要項(2019年度新卒採用)」
IT企業への就職は未経験でも可能!でも経験はあった方が良い
未経験でも採用してもらえるの?
常にIT業界は変わり続けるために人材が足りておらずに募集をしているのが現状ですので、IT業界未経験でも採用をしてくれる企業も少なくありません。そこで未経験の方が企業を探す時に目安にしていただきたいのが、研修を実施しているかどうかと、未経験であっても希望する職種での必要最低限の勉強はしておいた方が良いでしょう。
というのも経験を積むことがIT企業に必須になってきますので、事前に勉強をしていると指示などを理解しやすく、対応することが可能になるためです。
勉強、勉強、また勉強
とにかく勉強です。就職したから仕事をしていけば良いというわけではありません。IT業界は常に移り変わるものですし、仕事をしている中で将来のことが見えてくることもあります。
例えばフリーランスで仕事をしたいと感じた場合に必要なのは、圧倒的に知識と経験がものを言います。勉強を続けていってどんどんスキルを身に着けていきましょう。
IT企業まとめ
未経験でも就職できるのがIT企業と説明してきましたが、どちらにせよ未経験の人材をとるということは会社にとってもリスクのあることは覚えておきましょう。
自分はIT企業に対して、これだけの熱意があるんだと面接などでアピールすることが必要です。そしてアピールしたからには実現するための勉強は忘れずに。