転職を考えている方に朗報!プログラミング未経験でも、IT業界に転職できます。
モノづくりができる仕事に興味のある方、転職を機に新しいことを始めてみたい方、IT業界で働いてみませんか?
なぜプログラミング経験がなくてもIT業界で仕事ができるのか、その理由と転職先をまとめました。転職前に少しでもプログラミングに触れておきたい方は、人気のプログラミング言語も紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
プログラミング未経験でも転職できる理由
なぜプログラミング未経験でも転職できるのでしょうか。その理由は次の2点です。
減っていくプログラマーの確保のため
2018年4月9日、パーソルキャリアが運営する転職情報サイトDODAは、2018年3月の転職求人倍率レポートを発表しました。業種別に見た転職求人倍率が次の表です。
◆業種別転職求人倍率
業種 | 求人倍率 |
全体 | 2.49 |
IT・通信 | 6.32 |
メディア | 2.33 |
金融 | 1.56 |
メディカル | 2.06 |
メーカー | 1.96 |
商社/流通 | 0.95 |
小売/外食 | 1.03 |
サービス | 2.87 |
その他 | 1.69 |
全体を見ても求人倍率2.49と高いですが、特にIT・通信の業種は6.32と最も高いことがわかります。これは、転職希望者数1人に対して6.32件の求人があることを示しており、それだけ人手不足の業種であると言えます。
次に、職種別に転職求人倍率を見てみましょう。
◆職種別転職求人倍率
職種 | 求人倍率 |
全体 | 2.49 |
営業系 | 2.56 |
企画・管理系 | 1.75 |
技術系(IT・通信) | 8.02 |
技術系(電気・機械) | 4.99 |
技術系(メディカル) | 2.17 |
技術系(化学・食品) | 1.43 |
技術系(建築・土木) | 4.15 |
専門職 | 7.04 |
クリエイティブ系 | 2.05 |
販売・サービス系 | 1.19 |
事務・アシスタント系 | 0.20 |
技術系(IT・通信)の求人倍率は、8.02と最も高く、プログラマーやシステムエンジニアなどの技術者が不足していることを表しています。
IT技術者不足の原因には、次のことが挙げられます。
(1)少子化とIT技術者の高齢化
今までのIT業界を支えてきた技術者たちが定年を迎えリタイアする時期になってきています。しかし、少子化に伴い、次を担う世代が全体的に不足しているため、人材確保がうまくいかない状況です。
(2)IT需要の拡大
今やどんな企業にもIT技術が導入され、情報管理がなされています。企業だけでなく、スマートフォンやタブレットの普及により、個人にとってもなくてはならない技術になっています。IT技術の急速な需要拡大が、人材不足を引き起こしています。
(3)労働環境が悪いイメージ
みなさんも、IT技術者に対して、残業は当たり前、徹夜続きでなかなか家に帰れないといったイメージを持っていませんか。そういった労働環境の悪さが人材離れの原因になると同時に、IT業界への転職を躊躇させてしまい、人材不足につながっています。現在は、改善に取り組んでいる企業もあるので、転職の際はしっかり確認をするとよいでしょう。
スキル以外の仕事も多いため人材が必要
プログラマーの仕事は、システムエンジニアなどが設計した仕様書を基に、実際にコーディングをしてプログラムを作ることです。コーディングするのでプログラミングスキルは必要ですが、それ以外にも次のようなスキルがあると円滑に仕事が進められます。
(1)開発しているプログラムを使用する業務の知識
企業の財務業務のプログラムを作るなら、財務関連、例えば、給与計算や決算書など簿記の知識があると、仕様書に書いてあることが理解しやすくなります。また、エンドユーザーと仕様を決める際の話し合いに、プログラマーが同席することもあります。業務の知識があると、エンドユーザーの要望が把握しやすくなります。
(2)コミュニケーション能力
プログラマーは黙々とプログラミングをしているイメージがあるかもしれませんが、やはりコミュニケーション能力は欠かせません。(1)で書いたように、プログラムはユーザー在りきのものです。ユーザーの要望を形にするためには、ユーザーや仕様書を作成したエンジニアとのやり取りが必須です。
人気!プログラム未経験者OKの転職先
プログラム未経験者でも仕事に就ける人気の転職先にはどんなものがあるのでしょうか。
ゲーム制作会社
特定のゲーム機を持っていないとプレイできなかった頃に比べ、現在はスマートフォンやタブレットでプレイするゲーム、オンラインゲーム市場が拡大しています。そのような背景から、ゲーム業界のプログラマーも不足している状況です。
ゲーム制作会社への転職を考えている人は、下記の記事も参考にしてみてください。
⇒ゲームプログラマーはなぜ増えない?ゲーム業界への就職、転職を考えている人向け、抑えておかないといけない点|アニメゲームマンガ専門求人サイトRAKUJOB(ラクジョブ)
Web開発企業
Web開発は、WebアプリケーションのプログラミングやWebシステム、Webソフトウェアの開発を行う仕事です。有名な楽天やLINEなどもWeb開発企業ですが、そういった企業から依頼を受けてWeb開発を行う企業もあります。
ソフト開発企業
ソフト開発は、ソフトウェア製品の開発を行う仕事です。例えば、CMでおなじみの勘定奉行やマイクロソフトオフィスなど、特定の業務用に作られた市販のソフトはパッケージソフトと呼ばれます。そういったパッケージソフトを開発するのも、ソフト開発企業です。
通信会社
通信会社でのエンジニアは、企業のITインフラの設計、構築、運用を行うネットワークエンジニアとしての仕事が主となります。通信会社には、NTT、ソフトバンク、KDDIなどがあります。
システムエンジニア系
システムエンジニアは、開発プロジェクトや開発チームを管理し、プログラムの仕様書を作成します。システム会社やソフトウェア開発会社、一般企業の情報処理部門に所属し仕事をします。
金融(汎用系)
汎用系の開発では、IBM、富士通、NECなどの汎用コンピュータを用い、COBOL、PL/Iなどの言語を使いながら基幹システムの構築を行います。主に、生命保険や銀行、クレジットカード会社など大手金融機関の基幹システムの再構築や運用保守の業務が多くあります。
制御系(家電など)
制御系というと幅広いのですが、ここでは、家電や自動車などに組み込んで機器の動きを制御するプログラムを開発する仕事のことを言います。例えば、目覚まし時計のアラーム機能を見てみましょう。設定した時間になるとアラームがなるのは、プログラムによって制御(コントロール)されているからです。このようなプログラムを作るのが、制御系の組み込みソフトウェア開発の仕事です。
プログラミング未経験者が転職しやすい企業
プログラミング未経験OKの転職先を見たところで、今度は具体的な企業を挙げてみます。
SNSサービス企業
今の時代、誰でも何かしらのSNSサービスは利用しているのではないでしょうか。そのぐらい普及しているサービスなので、SNSサービス企業は数多くあります。SNSサービス企業を4つ紹介します。採用情報ページのURLを記載しておきますので、関心のある方はぜひチェックしてみてください。
Yahoo!
検索サイトでおなじみのヤフーは、インターネット上の広告、イーコマース、会員サービスなどの事業を行う企業。
検索エンジン、オンライン広告、クラウドコンピューティング、ソフトウェア、ハードウェア関連の事業を行う企業。Googleの日本法人として、グーグル合同会社があります。
「ツイート」と呼ばれる半角280文字以内のメッセージや画像、動画、リンクなどを投稿できるSNSサービスを運営する企業。世界35カ所以上にオフィスがあります。
世界最大級のSNS。日本には、東京・六本木にFacebook Japanのオフィスがあります。
アプリ開発企業
アプリにも種類があります。例えば、ゲーム、音楽、学習、電子書籍、ビジネスなど様々です。アプリ開発企業を探す際には、どんなジャンルのアプリ開発が得意なのか、企業の特長をしっかり押さえてきましょう。
勉強するなら!人気のプログラム
転職先に目星が付いたら、業務で必須になるプログラミング言語に触れてみてください。人気のプログラミング言語を5つ紹介します。
JavaScript
主にWebサイトを作成する際に使われるスクリプト言語。動きのあるWebページを作ることができます。JavaScriptは、クライアント(ユーザーが閲覧しているブラウザ)で動作します。
Python
Webアプリケーション開発や機械学習、統計処理など、様々な分野で使われています。
Ruby
日本で開発されたプログラミング言語。Webアプリケーションのシステムをつくるために使用されます。
PHP
Webサービスで必要な機能を作ることができるスクリプト言語。JavaScriptと同様に動的なWebページを作成することができます。PHPはサーバーで動作し、クライアントはその結果だけを受け取ります。
Java
世界中で使われている有名な言語。大規模開発からモバイルアプリまで、汎用的に用いられています。
プログラミングができなくてもやる気があれば転職後に学べる
日進月歩のIT業界では、常に新しい技術を勉強することが大切です。学ぶことや新しい技術を活用することが好きな人には向いている職種だと言えます。そいういった意欲があれば、プログラミングの経験がなくても、転職後に学び、業務を通して十分身に着けることができます。企業によっては、プログラミングの学習支援を行っている場合もあるので、確認してみましょう。