Ruby on Railsを活用するとWebアプリケーションを開発することができるため、「勉強しようかな」「始めてみようかな」と考えている方は非常にたくさんいます。
Ruby on Railsは勉強しやすい、初心者向けのツールなので、自分ですぐに使いこなしてアプリ開発ができるようになる人がいる一方で、アプリ開発にたどり着く前に挫折してしまう人がいることもまた事実です。
どうすればRuby on Railsを使って、自分でアプリ開発ができるようになるのでしょうか。スタートする前に知っておくべき4つの手順と勉強法についてご紹介していきます。
初心者でも簡単!Ruby on Railsでアプリを開発するには
初心者でも簡単と言われるRuby on Railsですが、全く知識が無い状態ではやはり使いこなす事はできません。アプリを開発するために必要なことをピックアップしました。
Ruby on Railsとは何か?基礎を学ぶ
まずはRuby on Railsとは何か、ということを知らなければ、使いこなす事はできません。Ruby on Railsの基礎について学びましょう。Ruby on Railsとは、人気の高いプログラミング言語、Rubyのために開発されたフレームワークです。
使用するためには、プログラミング言語のRubyを始め、開発環境をインストールしたり、自分が使いやすいテキストエディタを選んだりするなど、事前の準備も必要です。 Ruby on Railsの基礎はもちろんですが、コンピュータとプログラミング、プログラミング言語といった基礎知識も学んでおきたいですね。
自分に最適な学習方法を選択しよう!
自分に合った学習方法を選択することも大切です。プログラミングは、毎日続けることで覚えていきます。気が向いた時にだけテキストを引っ張り出して読むだけでは、覚えることができません。できるだけ毎日パソコンに触れることで、できるようになっていきます。
また時間が比較的自由になるのであれば、実際にメンターとマンツーマンで教えてもらえるスクールに通うとしっかり基礎から教えてもらえます。時間が無くてなかなかできないという方なら、オンラインですべて完結するスクールもあります。またお金をかけなくても学ぶ事ができる動画サイトなども参考になります。
Ruby on Railsの環境を整えてみよう!
基本を学んだら、Ruby on Railsの環境を整えてみましょう。まずはIDEと呼ばれる統合開発環境と、使いやすいテキストエディタをインストールしなければなりません。それからRuby on RailsとRubyをインストールし、判りやすいチュートリアルに従ってRuby on Railsを使いこなすための環境を整えていきます。
Ruby on Railsでアプリの開発をする4つの手順
それでは、Ruby on RailsでWebアプリケーションを開発するための、4つの手順をチェックしてみましょう。
自分の開発環境に合ったIDEをインストール
先ほどもご紹介したように、まずは自分の開発環境、WindowsやiOSに合った統合開発環境(IDE)をインストールします。
基本的にRuby on Railsはブラウザだけでアプリケーションを開発できます。統合開発環境はいろいろと口コミや実際のサイトを見て、「使いやすそう、覚えやすそう」と感じられるものを選ぶと良いでしょう。
サンプルアプリをチュートリアルで作ってみる
環境が整ったら、Ruby on RailsとRubyをインストールしていよいよスタートです。まずはチュートリアルを確認しながら、作業を開始しましょう。チュートリアルの動画を見ながら進めると、サンプルアプリは意外と簡単に作る事ができます。アプリケーションを簡単に作る事ができるように工夫された枠組みが、Ruby on Railsだからです。
どうしてもわからない時は参考書やスクールを活用する
どうしてもつまずいてしまった時には、自分がどこでつまずいたのか、何が判らないのかを改めて調べてみましょう。また自分が参考にしている教科書サイトやテキストが、自分のスキルに本当に合っているかどうかを確認します。
どうもどこが判らないのか判らないし、テキストを読んでも理解できない……という人は、メンターの説明を受ける事ができたり、相談できたりするスクールを活用すると、つまずきを解消しやすいのではないでしょうか。
オリジナルアプリを作ってみる!
チュートリアルを見ながらサンプルアプリを作ってみて、成功したら、今度はオリジナルアプリケーションを作成してみましょう。
自分でWebアプリケーションを作ってみることを繰り返していくうちに、新たに気が付くポイントや、思いがけないエラーなどにも出会います。それを乗り越えることで、Ruby on Railsを使いこなすスキルが身についてゆくのです。
アプリ開発に慣れてきたら実践してみるのもあり!その方法は?
Webアプリケーション開発に慣れてきたら、実践してどんどん力をつけてみましょう。「実践って、どういうこと?」と思ったみなさん、実践方法についてご紹介します。
Web開発企業へ就職して実践で学んでみる
Web開発企業へ就職して実践で学んでゆく、という方法もあります。実はRuby on Railsが扱えるエンジニア・プログラマは人手不足状態が続いていて、求人が多いと言われています。その理由は、Rubyが世界中のWebサイトで愛され、汎用されているプログラミング言語ということが挙げられます。
またRubyのエンジニア・プログラマの求人は、「Ruby on Railsも使いこなす事ができること」が条件になっていることが多いのです。実際にWebアプリケーション開発が自分でできるようになったら、Web開発企業の就職にトライしてみましょう。
初めて仕事をする場合は「Ruby on RailsとRubyの実践経験は問いません」というところを選ぶと良いでしょう。
この場合の「経験不問」は、RubyやRuby on Railsを使ったことがない、ということではなく、RubyやRuby on Railsは使いこなせるけれど、実際に仕事で扱ったことはない、という意味であるケースが多いのです。
クラウドソーシングで自分にできそうな仕事を請けてみる
いきなり就職や転職は不安という人は、クラウドソーシングからスタートしてみましょう。クラウドワークスなどで単価が低く、簡単で納期の長い仕事から始めてみると、良い訓練になります。お金を頂いて仕事をするため、確実さが求められます。また簡単な仕事であっても納期までに確実に間に合わせなければなりません。
実際に就職試験、転職試験を受ける前に、何度かクラウドソーシングで仕事を請け負ってみて自信をつけることもおすすめです。またクラウドソーシングでどんどん仕事を受けていき、人脈を育てて、大きな仕事を任せてくれるクライアントと契約をすることができれば、個人事業主として起業することも可能です。
公開されているRuby on Railsで作られた事例3選
現在、実際に公開されているRuby on Railsで作られている、人気の高いサイトやサービスなどを3つご紹介します。Ruby on Railsの汎用性がよくわかるサイトばかりです。
ニュースサイトのグノシー
無料のニュースアプリとして人気の高いグノシーも、Ruby on Railsで作られています。国内外のニュースはもちろん、エンタメやスポーツをはじめ、漫画なども読むことができます。毎日利用しているという方も多いのではないでしょうか。ニュースサイトも、Ruby on Railsで作ることができるのです。
⇒グノシー
知らない人がいない?COOKPAD
料理をする人もしない人も、誰もがその名前を聞いたことがあるレシピサイト、COOKPADもRuby on Railsで作られています。さまざまなレシピを投稿することもできますし、写真をアップすることも可能です。また自宅の冷蔵庫にある食材で検索するだけで、作れるレシピを探す事もできます。
あまりの人気に書籍が発売されたり、企業の公式ページがあったり、人気の投稿者がいるなど、眺めているだけで楽しいCOOKPADも、Ruby on Railsの産物です。
ソフト開発のプラットフォームGitHub
ソフト開発のプラットフォームとして人気の高いGitHubもRuby on Railsで開発されました。アメリカの企業が開発したため、海外でもよく使用されていることが判りますね。
【まとめ】順を追えば誰にでもWebアプリを作る事ができる!
Ruby on Railsを使用し、順を追って処理を行っていけば、誰でもWEBアプリケーションを作る事が可能です。しかし、Ruby on Railsの使い方やプログラミングについての初歩的な基礎知識などは、やはり勉強する必要があります。
スクールやテキスト、チュートリアルを参考にして使いこなせるようになったら、クラウドソーシングで実際に仕事をしてみて、就職活動や転職活動に活かしていきましょう。