Ruby on Railsという言葉を聞いたことはありますか? これまでプログラミングに多少なりとも携わってきたという方は、一度は耳にしたことがあるかもしれません。しかしゼロから学び始めるつもりという方にとっては、耳慣れない単語だと思います。
そこで、初心者向けのRuby on Railsについての入門編と、基本的な導入するための手順5ステップについてご紹介します。飛び込んでみる前に、どんなものなのか調べてみましょう。
Ruby on Railsに入門しよう!どんな人に向いているのか?
Ruby on Railsが使いこなせるようになると、プログラマーやエンジニアとしてのスキルアップになります。ではRuby on Railsはどんな人に向いているものなのでしょうか。
WEBアプリを開発したい人
Ruby on Railsは、WEBアプリケーションの作成などができます。たとえばSNSの作成などができるようになります。WEBアプリケーションは、よく使われるスマホアプリとは異なりますが、WEBアプリケーションに興味がある、開発をしてみたいという人には向いています。
感覚でサイトの構築をしたい人
Ruby on Railsは、WEBサイト制作にも向いています。ブログやホームページ作成によく使われるのですが、改善速度が速いというメリットを持っています。もともとWEB系に強いため、くるくる変わっていくWEBの世界にいち早く対応できます。感覚的に自分のセンスをどんどんWEBサイトに反映させて構築したいという人に向いています。
探求心がある人
Ruby on Railsは、WEBに強いだけでなく、世界中で使用されているショッピングサイトやマッチングサービス、スクレイピングなどが得意です。またこれから企業でも使用されていくと考えられている業務システム管理にも大いに役立ちます。これからもっとさまざまなシーンで活用されていくと考えられています。
そのため、探求心が強く、より「面白いこと、新しいこと」を探りたいという人が学ぶ事で、新しい扉が開くかもしれません。
就職や独立を考えている人
Ruby on Railsは、今後もさまざまなシーンで活用されると考えられています。つまり、使いこなせる技術者は今後も重宝されるということです。就職や転職、独立を考えている人は、どんなスキルを身につけるか迷いますよね。そんな時にRuby on Railsを学んでおくと、より進路が広がるでしょう。
RubyとRuby on Railsの違いとは?
Ruby on Railsは、よく耳にする【Ruby】とは、どう違うのでしょうか。同じような名前を持っている二つの違いについてチェックしてみましょう。
Rubyはプログラミング言語
Rubyはプログラミング言語です。数多く存在するプログラミング言語の中でも特によく使用されるもののひとつです。日本人によって開発され、読みやすく書きやすい、初心者向けの言語としても人気があります。さらに美しいコードがプロにも愛されています。
汎用性があり、初心者でも学ぶ事ができる言語であるにもかかわらず、さまざまなシーンで活用できます。人気の高いプログラミング言語です。
Ruby on RailsはRubyのフレームワーク
Ruby on RailsはRubyのフレームワークです。フレームワークとは、プログラミング言語をより効率的に使用するための基盤のようなものです。たとえば、料理をするとき、スパイシーなエスニック料理のスパイスをすべて自分で手に入れ、それをすりつぶし、本場の味を作り出すことはとても難しいですよね。
しかし本場の味と同じスパイスをミックスされたものが売っていれば、炒めた具材にミックスを加えるだけで、本場と同じ味になります。それと同じように、フレームワークはプログラミング言語などが、効率よく思い通りの働きをするように、あらかじめ準備されている、開発のためのフレーム(枠組み)のようなものなのです。
Ruby on Railsは、Rubyのために開発された、Ruby専用のフレームワークです。Rubyを使うにあたって、学んでおいた方が確実です。Rubyを使えると、就職の幅も広がります。エンジニアの募集要項に「Rubyエンジニア」と書かれている場合は、ほぼRuby on Railsも使えることが前提条件と考えた方が良いでしょう。
Ruby on Railsを導入する5つの手順
Ruby on Railsを導入するには、どうすれば良いのでしょうか。実はとても簡単に手に入れることができます。
手順①RubyInstallerをダウンロード
まずは、Rubyのインストーラーをダウンロードしましょう。Rubyはオープンソースなので、ダウンロードにお金はかかりません。
以下のホームページからRubyのインストーラーダウンロードページに飛ぶことができます。
手順②環境に合うファイルをダウンロード
上に挙げたサイトにアクセスすると、大量のインストーラーが列挙されています。その中から、自分の持っている環境に適したファイルをダウンロードすることになります。どれを選べばよいのか分からない、という場合、RubyではRuby + Devkit 2.5.X(x64)を推奨しています。
一覧の中でも太文字になっており、横にある説明文の中でも推奨する旨が記載されています。よく読んでからダウンロードしましょう。
手順③インストール
Rubyのインストーラーがダウンロードできたら、今度はRubyをインストールします。インストーラーを起動させ、手順に従ってインストールしましょう。
手順④ファイルを移動させて必要な設定をする
インストールが終了したら、ファイルを適当な場所に移動させ、必要な設定を行います。指示に従いながら行いましょう。分からない場合はインストーラーが掲載されているページにもある程度の説明があります。
手順⑤エラーが出たら最新バージョンで試してみる
万一インストールやダウンロードでエラーが出てしまったら、一度アンインストールをして、最新バージョンをもう一度インストーラーダウンロードからやり直してみましょう。
Ruby on Rails入門者におすすめの本4選
Ruby on Railsの入門者が読んでおくと勉強になる、分かりやすいテキストを4冊ご紹介します。読みやすいもの、好みに合うものだけでも読んでみてはいかがでしょうか。
改訂4版基礎 Ruby on Rails
改訂4版基礎 Ruby on Railsは、オイアクス社監修の手引書です。Ruby on Railsの専門システム開発&ITコンサルティング会社が運営する、Ruby on Rails情報サイトから出版されています。実際に使用しているプロ、さらに情報を収集し、発信している会社が作っている本なので、サイト上のサポートも活用できます。
現場で使える Ruby on Rails 5速習実践ガイド
現場で使える Ruby on Rails 5速習実践ガイドは、入門編・レベルアップ編・発展編に分かれています。最初はRubyについての入門からスタートするので、本当に初めてという人にもピッタリの分かりやすい内容になっています。
実際に働いているエンジニアからの評価も高く、引用されているコードや図も見やすいと好まれています。また特典PDFもついています。
Ruby on Rails 5 アプリケーションプログラミング
Ruby on Rails 5 アプリケーションプログラミングは、定番の解説書を最新バージョンに合わせて改訂したものです。Ruby on Railsのテキストとしてよく知られており、多くの読者に使用されています。歴史もある分、内容もよく練られています。
導入編・基礎編・応用編で構成されており、最終的にはキャッシュ処理やプログイン導入なども学べるようになっています。
Ruby on Rails 5 超入門
Ruby on Rails 5 超入門は、RubyやWEBサービスの構築などの勉強を一度してみたものの、つまずいてしまったという方でも読みやすいテキストです。フレームワークの仕組みなどを作業しつつ学べるようになっており、無駄なく効率の良い作業ができるようになります。
Ruby on Rails入門のまとめ
Rubyを本格的に学びたい、Rubyでエンジニアとして仕事をしたいという人は、まず入門編としてRuby on Railsも同時に学んでいくことがおすすめです。Rubyを使えるエンジニアということは、Ruby on Railsを扱えるエンジニアということにつながりますし、いずれ使用することになるため、同時に実践しつつ学ぶ事が効率的です。
より良いテキストを選べば、読みやすく書きやすい、美しさが特徴のRubyの良さがより分かりやすくなります。初心者でも、アンケートやQ&Aサイトなどが作れるようになりますよ。