WEBアプリ開発が注目を集めています。需要が高まり、求人でも良く見かけるようになっています。それに伴い、スキルを身につけたいという人も増えていますね。
では、WEBアプリ開発に必要な言語はどんなものがあるのでしょうか。学ぶのにおススメの8種の言語と、WEBアプリのトレンドや将来性についてもご紹介していきます。
WEBアプリとは何か
そもそも、WEBアプリとはどんなものなのでしょうか。私たちがよく使う、スマホのアプリとは何が違うのでしょう。
WEBアプリはインターネット上で利用されるアプリケーション
WEBアプリは、「WEBアプリケーション」の略語です。WEBと名付けられているように、ウェブ上、つまりインターネット上であれば利用することが可能です。基本的にはアプリのインストールをすることなく使用でき、端末のストレージやCPUにも大きな影響を与えません。
また一度ひとつのデバイスでアカウントを作成すると、他のデバイスを使用している時もアカウントで紐づけられているので、ログインすればそのまま使用できるという利点もあります。たとえばオフィスや家族とファイルやフォルダを共有できるDropboxも、人気の高いWEBアプリのひとつです。
Googleが提供するメールサービス、GmailもWEBアプリの一種です。いずれも、家のパソコンでもスマホでも使っている、という人は多いのではないでしょうか。
WEBアプリとスマホアプリの違い
WEBアプリに対し、スマホアプリは基本的にインストールして使用します。そして、インストールした端末上でのみ作動します。スマホアプリなどを総称して、ネイティブアプリと呼んでいます。基本的に、アプリはWEBアプリとネイティブアプリの2種類に分類されているのです。
スマホアプリに代表されるネイティブアプリは、インターネット上ではなく、OS上で直接動作します。OS上のカメラなど細かい機能も一緒に使えるようになり、高度な処理も行えます。WEBアプリとスマホアプリの違いを挙げてみましょう。
- インストールの必要性…基本的にWEBアプリは不要、スマホアプリは必要
- OSが違っても動作するかどうか…WEBアプリは動作する、スマホアプリは動作しない
- インターネットに接続していなくても動作するかどうか…WEBアプリは動作しない、スマホアプリは動作するものもある
- 実行速度が非常に速い…WEBアプリよりもスマホアプリの方が速い
WEBアプリのトレンド
アメリカの人気プログラミングスクール、「Coding Dojo」では、WEB技術のトレンドを発表しています。
公式サイト:Coding Dojo
その中でも、WEBアプリについての言及があります。特にWEB上で直接構築され、配信される上、高速で確実、信頼性の高いプログレッシブWEBアプリが、今後もトレンドとなると予想されています。
またJavaScriptに基づいたWEBアプリも、今後人気がおとろえず、トレンドとして世界中で使用され続けるだろうと言われています。WEBアプリはこれからも注目度が高いテクノロジーのひとつであり、今後も需要が絶えることのない技術と言えるでしょう。
WEBアプリのおススメ言語3選(フロントエンド)
WEBアプリ開発スキルを身につける上で、勉強しておくことをおすすめしたい言語をご紹介していきます。
WEBアプリには、ユーザーがブラウザで見る事ができる側である、フロントエンド(クライアントサイド)と呼ばれる表側と、ユーザーは直接見る事のないバックエンド(サーバーサイド)と呼ばれる裏側があります。
どちらも非常に重要で、表裏一体となって処理を行っているのですが、使用されているプログラミング言語が異なります。
HTML
HTMLは、ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージの略称で、WEBページを作るための基礎となる言語です。WEBサイトはほぼこのHTMLで作られており、ブラウザ上で「ページのソースを表示」することで、HTMLがどう組まれているのかを見る事もできます。
CSS
CSSはカスケーディング・スタイル・シートの略称で、WEBページのさまざまなスタイルを決める言語です。HTMLで作成されたWEBページの文字の大きさ、色、レイアウトなど、表示スタイルを決定します。また音読や音声出力、印刷出力時のスタイルも、この言語で決めています。
Javascript
Javascriptは、ブラウザとWEBサイトやサービスなどのやりとりを円滑にするための処理を行うための言語です。非常に汎用性が高く、今でも世界中で使用されています。また将来的にも不可欠な技術と言われています。
JavaScriptは、パソコンはもちろん、スマートフォンやテレビ、最新鋭の車など、インターネットに接続するさまざまなものに実装され、私たちの生活を円滑に支えています。
WEBアプリのおススメ言語5選(バックエンド)
WEBアプリのフロントエンド(クライアントサイド)で活躍する言語を3つご紹介しました。次は、バックエンド(サーバーサイド)で主に活躍する、5つの言語についてご紹介していきます。
PHP
PHPはJavaScriptとよく比較されることのあるプログラミング言語です。JavaScriptがフロントエンド(クライアントサイド)で使用されるのに対し、PHPはバックエンド(サーバーサイド)で活躍するScript言語です。
PHPはユーザーが見ているブラウザから、どんな処理を行っているのか見る事はできません。ユーザーはブラウザを見てさまざまな動作をパソコンに指示します。するとPHPがその情報を受け取って、サーバーサイドでコードを実行し、処理した結果のみをブラウザへと返します。
PHPはHTMLに埋め込むことができるという特性を持っており、そのためWEB開発には非常によく使用される言語です。データベースと連携したWEBサイトの作成が得意で、ブログや掲示板といった膨大なデータを保存したりソートしたりするサイトにも活用されます。
Ruby
Rubyは読みやすく書きやすい、初心者にも優しいプログラミング言語です。動的なサイトの構築に優れており、Rubyがより使いやすくなるRuby on Railsという専用フレームワークも有名です。Rubyは日常的に多く使用されている、さまざまなWEBアプリに採用されています。たとえばCOOKPADや食べログなどの人気サイトも、Rubyで作られています。
またRubyはオブジェクト指向のプログラミング言語です。ソフトウエアはどんどん進化し、大規模かつ複雑になってきました。そのため、従来のプログラミング言語では開発が困難になり、大規模で複雑なソフトウエア開発を効率的に行うためのプログラミング言語が開発されました。Rubyもそのひとつなのです。
すでに開発されている機能を受け継ぎ、新たに作られるソフトウエアに継承させるといった機能を備えているため、作業がぐっと効率的になります。
Python
Pythonは、やはり「書きやすく読みやすい」言語として開発されました。少ないコード量で簡単にプログラミングができるため、読む際も読みやすくなっています。WEBアプリ開発に広く使用されている人気の高いプログラミング言語で、他には人工知能(AI)、深層学習などにも活用されています。
世界中で活用されており、数あるプログラミング言語の中でも常に人気上位にランクインする言語です。
Java
Javaはよく目にすることもあるプログラミング言語ではないでしょうか。パソコンを使っていると、プログラミングに興味が無くても名前だけは見かけますよね。大変歴史あるC言語というプログラミング言語の流れをくみ、世界的に広く使用されている言語のひとつです。
汎用性がたかく、これまでもよく使用されてきましたが、今後も活躍が期待されているため、人気もトップ3に入ります。OSに依存しないという点が大きな特徴で、環境に関わらず作成したプログラムを動作させることができます。
Go
Goは、Googleによって開発されたプログラミング言語です。オープンソースのプログラミング言語なので、誰でも使用することができます。シンプルな構文で、効率的に信頼性の高いソフトウエアの構築ができるとされており、比較的新しいにも関わらず年々使用される場も増えてきています。
初心者におススメの言語はコレだ!
初心者におススメで、しかもWEBアプリの開発ができるプログラミング言語を3つ厳選してみました。
- Ruby(Ruby on Rails)
- Python
- PHP
RubyとPythonは、特に読みやすく書きやすいという特性と、効率的に開発ができるというメリットがポイントです。世界的にも非常に良く使われています。またPHPは汎用性が高く利用率も高い言語で、初心者向けの学習サイトなども充実しています。さらに求人も多く副業からの仕事スタートもしやすい言語です。
【まとめ】WEBアプリ開発のためにいくつかの言語を学ぶのも吉
WEBアプリの開発ができるようになると、求人の幅もぐっと広がります。また扱えるプログラミング言語が多く、クライアントサイドでもサーバーサイドでも仕事ができるとなると、年収アップも望めるでしょう。
1人でこなせることが増えてくれば、当然独立起業の道も近づきます。凄腕プログラマを目指して、開発しやすい言語から楽しくスタートしてみましょう。