WEBアプリの開発スキルは、プログラマやエンジニアを目指す人、いずれはフリーランスとして独立したいと考えている人にとって、身につけておきたいものですね。
WEBアプリの開発には、どんな知識やスキルが必要なのでしょうか。初心者にもオススメのプログラミング言語と、開発に使用するフレームワークをご紹介しましょう。
WEBアプリ開発前の基礎知識
WEBアプリを開発するスキルを身につける前に、WEBアプリに関する基礎知識を学んでおきましょう。
WEBアプリ開発は需要が高い
WEBアプリは、私たちがスマートフォンやタブレットなどにインストールして使っている、いわゆる「アプリ」とは異なるものです。スマホに入っているアプリはネイティブアプリと呼ばれているものです。一方、WEBアプリとは、WEB上で利用できるアプリケーションのことです。
たとえば、よく使用されているDropboxもWEBアプリです。またビジネスメールなどによく使用されるGmailなどもWEBアプリです。こうしたWEBアプリは次から次へと開発されています。またIT業界でもより質の高いWEBアプリを求めていますが、開発ができる人材が常に不足状態なので、需要が高いのです。
ショッピングサイトが構築できる
WEBアプリ開発ができると、ショッピングサイトを構築することができるようになります。ショッピングサイトは、Amazonや楽天市場など、みなさんもよく利用していますよね。ショッピングサイトに使用されるアプリは非常に複雑な構造です。まずログイン機能があり、商品一覧があって、購入となります。
それだけでなく、閲覧履歴や購入履歴、どんな方法でお金を払うのかを選択する機能、実際に決済をする機能など、実に難しいシステムがたくさん詰め込まれています。WEBアプリが構築できるスキルとは、こうしたショッピングサイトを作る事ができるという能力なのです。
投稿サイトが構築できる
ブログをはじめとする投稿サイトも構築することができます。スマートフォンやタブレットを所有していて、SNSを全く利用していない人はほぼいないのでは、というほど、今や浸透している機能ですね。
投稿サイトも人気があり、次々に新たな機能が実装されたり、全く新しいコンセプトのアプリが登場したりしています。
ウェブサイトの構築ができる
WEBサイトの構築も行えます。WEBサイトの構築は、さまざまなサービスを活用すれば素人でもできますが、スキルがあればセンスにあふれた独自のサイトが作れるのです。
WEBアプリの開発にはプログラミング言語が必要
WEBアプリの開発には、プログラミングが欠かせません。プログラミングが欠かせないという事は、プログラミング言語が必要ということになります。
ウェブサイトを構築するにしても、ひとつのプログラミング言語だけで行えるわけではありません。さまざまな環境下で、いくつかの言語を駆使することができるようになって、さまざまなWEBアプリを開発できるようになります。
WEBアプリ開発入門者が学ぶべき言語7選
WEBアプリ開発ができるようになるまでには、いろいろな言語を学ぶ必要がでてきます。大変そうに思えますが、ひとつずつ学んでいくうちにどんどん慣れてきます。それでは、入門者が学ぶべき7つの言語を挙げていきます。
HTML
HTMLは、ハイパ・テキスト・マークアップ・ランゲージの略語です。WEBページを作成するための基礎的な言語です。
HTMLは簡単に見る事ができます。今見ているブラウザの上で、右クリックをしてみましょう。「ページのソースを表示」をクリックすると、そのページを構成しているHTMLがずらりと並んでいます。
CSS
CSSは、Webページのスタイルを決めるプログラミング言語です。HTMLで作成したWEBページの色やサイズ、レイアウトといったデザインを決めています。ブラウザ上で見るデザインだけでなく、印刷などで出力する場合のデザインも決めます。また音声読み上げや音が流れる場合の再生スタイルも決める言語です。
Ruby:Ruby on Rails
Rubyは動的なWEBアプリケーションを実装したサイトを作る時に使用されるプログラミング言語です。Rubyは日本人によって開発された、見やすく扱いやすい、初心者にも使いこなしやすい言語のひとつです。
またRubyには、さらに効率よく使えるように専用開発された、Ruby on Railsというフレームワークが存在します。Rubyを使いこなせるという事は、ほぼRuby on Railsを使いこなせるという事と同意と捉えられています。言語を学ぶとともに、フレームワークを使ったプログラミングも学ぶと良いでしょう。
Java
Javaは、プログラミング初心者でもパソコンを使ったことがあれば「見たことがある」という人が多いのではないでしょうか。JavaはOSに依存しない言語なので、様々な環境下で実行可能です。汎用性も高く世界的に人気があります。
フロントエンドはもちろん、サーバーサイドでも使用されます。WEBと相性の良い言語で、有名ゲームなどにも使用されています。
PHP
PHPは正確にはスクリプト言語と呼ばれる言語で、HTMLに埋め込むことができるという特性があります。そのためWEBアプリケーション開発にも多用されます。
PHPはサーバーサイド、バックエンドでコードを実行するScript言語で、クライアントサイド、フロントエンドで操作することによってバックエンドでPHPにアクセスし、処理が実行されて、その結果がまたクライアントサイドに送られます。
Python
Python(パイソン)は、コードの読みやすさ、文法のシンプルさを追求したプログラミング言語で、初心者が初めて学ぶ言語としても、最先端の技術でも使用されている人気言語です。さまざまな場面で使用されている汎用性の高さを誇りますが、特に今後はデータ解析やAIの分野での活躍が増えるため、需要がどんどん大きくなっています。
JavaScript
JavaScriptも、PHPと同じスクリプト言語です。PHPがバックグラウンドで処理を行う言語だったのに対し、JavaScriptはクライアントサイドでコードを実行します。JavaScriptは、WEBページ上で実に多くの処理を実行しています。たとえばWEBページにアクセスしたときに、コードをダウンロードしてページを表示します。
その他にもクライアントが行うさまざまな動作をイベントとして受け取り、処理を実行しています。世界規模で汎用的に使用されている人気言語のひとつです。
WEBアプリ開発に必要なフレームワーク
WEBアプリの開発には、フレームワークというものが活躍します。それではフレームワークとはどんなものなのでしょうか。
フレームワークとは?
フレームワークとは、プログラミングでさまざまなシステム開発を行う時に、処理や動作を効率化してくれるさまざまな機能を備えた枠組みのことです。ソフトウエアの骨組みから、必要となるいろいろな機能などがすでに揃っているので、少ないコードでプログラミングを可能にしてくれます。
フレームワークを使うと構築が楽になる
フレームワークはプログラミングを効率化するために開発されているので、使用することで構築がぐんと楽になります。たとえばRubyというプログラミング言語には、Ruby on Railsという専用のフレームワークが存在し、二つを組み合わせる事で作業効率は一気にアップするのです。
フレームワークの4つの種類
フレームワークは大きく4つに分類されます。
- Model view controller…MVCと呼ばれる、多くのフレームワークの基礎
- プッシュ型…MVCの中のひとつで、Ruby on Railsなどが当てはまる
- プル型…MVCの中のひとつで、コンポーネント型とも呼ばれている。
- 自己記述的コンテンツ管理システム…最近登場し始めたフレームワークのタイプ
WEBアプリ開発入門したい方におすすめの学習サイト3選
WEBアプリ開発を入門編から勉強したいという方におすすめしたい学習サイトを3種ご紹介します。忙しい方、空き時間を有効活用したい方のスキルアップに最適です。
Javaの基本を学べる「Javaへの道」
公式サイト:Javaへの道
Javaへの道は、Javaの基礎から学ぶ事ができる、Java専門の学習サイトです。基本事項はもちろん、変数や配列など基礎的なことがいつでも確認できるようになっています。またJavaを使いこなすにあたって欠かせないServlet・JSPを使用して、WEBアプリケーション開発方法についての説明もあります。
ドットインストール
公式サイト:ドットインストール
ドットインストールは、3分動画を見ながらプログラミングを少しずつマスターしていくサイトで、大変人気があります。初心者からでも楽しく判りやすく学べますし、さまざまな言語の入門編も揃っています。もちろん実践編も豊富です。
遊びながら学べる「コード・ガール」
公式サイト:コード・ガール
コード・ガールはpaizaが運営する、ゲーム感覚でコードが勉強できるサービスです。たくさんのキュートな女の子たちと、遊びながらPHPやRuby、Javaなどさまざまな言語が学べます。初めての人から対応しているので、初心者がプログラミングをマスターするのにピッタリです。特にゲーム好きな人なら飽きずにマスターできますね。
【まとめ】WEBアプリの開発に慣れれば独立も無理じゃない!
WEBアプリケーション開発のスキルを持つプログラマやエンジニアの需要は高く、引く手あまたの状態です。特に多くの言語をどんな環境下でも扱いこなせる能力を持ったプログラマは重宝されます。最初はみんな初心者からスタートし、コツコツと実力を積んで達人級になっていきます。
WEBアプリケーション開発も、難しいと感じるのは慣れるまでの間です。慣れるまで頑張れば、フリーランスとして独立起業も夢ではありません。