プログラミングを習得したけれど、実際のところどれくらいまで使いこなせるのだろう……と、ちょっと不安になることはありませんか。プログラミングを武器に就活・転職を狙っている人や、すでにプログラマやエンジニアとして働いていて独立を目指している人は、特に気になるポイントでしょう。
そこでプログラミングスキルを測定できる、おすすめのチェックサイトをご紹介します。またプログラミングスキルのチェックについて基礎的な知識も知っておきましょう。
プログラミングのスキルチェックとは?
プログラミングのスキルチェックとは、そもそも何をどうチェックするものなのでしょうか。そして、どんなシーンで活用されるものなのでしょう。
プログラミングのスキルとは
プログラミングとはプログラムを作る事です。よりたくさんの技術を使って、正確に素早くプログラムを書けることが、基本的なスキルになります。
また実力的に進んでいくと、ただ指示を待ってプログラミングを行うだけでなく、自分でより効率的なロジックを作りだしたり、高度な技術を使ってアルゴリズムを組めるたりすることが求められます。
さらに高いレベルになると、計算量やメモリの軽さを意識して、ハイレベルなアルゴリズムを組むようなこともできるようになります。非常に高いレベルのプログラマになれば、検索エンジンやデータ解析、大規模ユーザー管理といったWebアプリケーションの開発に携わったり、運用したりといった仕事も可能になります。
誰でも最初は、初心者向けのプログラミング言語を学び、変数や配列などを学んでプログラミングをスタートします。そこからたくさんの経験を積み、さまざまな仕事をこなし、飽くなき探求心と努力で学習を続けて、ハイレベルのプログラマに成長していくのです。
自分のスキルを知りたい時
プログラミングスキルのチェックは、自分の今のスキルを知りたい、という時にも使えます。英語力をチェックするためにTOEFLを受けてみたり、大学受験前に全国模試を受けてみたりすることと同じです。
プログラマとして就活したいけれど、自分はどれくらい使えるプログラマなのだろう、と感じた時などに、受けてみると良いでしょう。プログラミングを仕事として行うのではなく、競技として行う場もあります。いかに難しいプログラムを素早く正確に構築するかといった競技で、日々多くのプログラマが腕を競っています。
こうした競技に参加してみたいけれど、いきなりはちょっと怖いという場合も、スキルチェックから入ると良いですね。
新卒・転職採用の際
企業側としては、今後新卒生や転職採用の場合のテストの一環として活用されていくのではないかと考えられています。プログラミングスキルは履歴書の自己申告なので、即戦力として使えるかどうかは働き始めてみなければ判らない事もあります。そんな時に、スキルチェックが役立ちます。
社員の評価をする時
プログラマとして働く社員の評価をする時などにも、スキルチェックが採用されていくと思われます。プログラミングスキルだけがすべてではありませんが、やはり優秀な技師は会社としてつなぎとめておきたいと考えます。そこで賞与などの対象になるように、チェックを行うのです。
クライアントとして仕事を発注する時
企業がクライアントとして下請け会社やフリーランスのプログラマに仕事を発注する際、初めての場合はどれくらいできるプログラマなのか判らないので怖い、という事がありますね。そんなときも、プログラミングスキルをチェックすることで、安心して仕事を任せることができるようになるのです。
プログラミングスキル5段階の評価の内容
プログラミングスキルを5段階で評価する場合、それぞれのランクのプログラマはどれくらいの技術を持っていると評価されるのでしょうか。
Sランク非常に高いスキル
Sランクは、レベル5とも言い換えられます。非常に高いスキルで、まさに逸材と呼べるレベルと言えます。まず出会う事が難しい技術者で、天才と呼ばれることもあるでしょう。ただし評価する側が追い付かず、社会的にその実力が認められにくいケースもあります。
Aランク高いスキル
Aランクは、一般的に言う所の「とても高いスキルを持つ優秀なプログラマ」レベルです。プログラミング上級者で、言語や環境に関わらず、既存のものを使わずすべて新規開発でシステムやソフトウエアなどを開発できる技術者です。
ここまで優れたプログラマであれば、企業でプログラマとして働くよりも、人脈を活用してフリーランスとして独立した方がずっと稼げる、というような人材です。
Bランク一定基準以上のスキル
Bランクは、一定基準以上をクリアしたスキルを持つプログラマです。プロのプログラマと名乗るのであれば、このレベルは目指したいところです。複数の言語や環境を使いこなし、誰でも利用できるフレームを作る事ができるなどのスキルを要求されます。企業のチームリーダーを任されるレベルです。
Cランク基本的なスキル
Cランクは、初級者として基本的なスキルをきちんと身につけたレベルです。あるプログラミング言語を活用して、効率的かつ正確・ある程度のスピードで仕事ができるレベルと言えます。就職活動でプログラミングをスキルとして挙げるのであれば、この程度を目指したいですね。また副業でプログラミングをスタートするに場合も、このレベルくらいを目標にしましょう。
Dランク要努力
Dランクは、いわゆる入門者、初心者です。比較的コーディングしやすいプログラミング言語やフレームワークを活用して、要求された仕事をこなすことができるレベルです。プロとして活動するには、まだまだ勉強が必要なレベルですが、できることが増えて面白くなってくる時期でもあるので、頑張るほど伸びるレベルとも言えます。
プログラミングスキルチェック問題集サイト5選
プログラミングスキルチェックの問題集を掲載しているサイトもいろいろあります。難しい問題を解くほど能力も磨くことができます。
paizaスキルチェック
【出典】paizaスキルチェック
paizaスキルチェックは、paizaラーニングが行っているプログラミングのスキルチェックです。JavaやPHP、Ruby、JavaScriptなどさまざまな言語に対応しています。また転職・就職に対応しており、自分のスキルに合った求人がわかります。スキルチェック問題はS~Dランクまで揃っています。
AtCoderスキルチェック
【出典】AtCoderスキルチェック
AtCoderスキルチェックは、AtCoderが毎週開催しているコンテストによるランク付けです。こちらは登録のみのFランクから世界大会でトップが狙えるSSSランクまで9ランクに分かれています。といってもこちらは競技プログラミングの成績なので、一般企業で十分なスキルはDランク以上からになります。非常に優秀なプログラマやエンジニアでは、A~Bランクになります。
CheckiOスキルチェック
【出典】CheckiOスキルチェック
CheckiOスキルチェックは、ゲーム感覚でスキルチェックができ、さらにプログラミングスキルも身につくサイトです。初心者からでもチャレンジでき、少しずつ難度が高くなっていきます。またなんとか問題を解くと、他のユーザーの模範回答が閲覧できるので、勉強にもなります。
trackスキルチェック
【出典】trackスキルチェック
trackスキルチェックは、株式会社ギブリーが提供しているプログラミングスキルチェックツールです。主に、企業のエンジニアの実務力を正しく評価するために開発されており、有名企業でも続々導入しています。
freeCodeCamp
【出典】freeCodeCamp
freeCodeCampは、無料でWebアプリケーション開発に必要なプログラミングが学べ、世界中のプログラマやエンジニアと交流が持てるサイトです。
またスキルチェック機能というよりも、コーディングの結果がすぐに判るため、間違えた個所を素早くチェックできます。自分がどこを間違えやすいか、どこが弱いかなどをチェックできるサービスです。
プログラミングスキルを効率的に上げる方法
プログラミングスキルを効率的に上げるためには、どんなことをすれば良いのでしょうか。プログラミングスキルをアップする方法についてピックアップしてみましょう。
スキルチェックを活用する
こちらでご紹介したスキルチェックを活用し、自分がどのレベルにいるのかをはっきり知る事がまず大切です。自分のレベルを知る事で、問題点を明らかにすることもできるからです。足りない部分があれば補う学習を行うことで、更なる成長が望めます。
自分のスキルに合った講習を受ける
自分のスキルが判ったら、それに合った講習やプログラミングスクールのカリキュラムを受講することで、これまでネックになっていた部分を伸ばすことに役立ちます。
毎日コツコツコーディングを行う
コーディングは書けば書くほど上達します。逆にサボるほどに能力が衰えていきます。一度忘れてしまったら、再度スキルアップすることは大変です。そのため、毎日コツコツコーディングを続けることは、スキルアップの基本と言えます。自力では三日坊主になってしまう人は、簡単な副業を始めてみましょう。
必要に応じてスクールを活用する
自分のプログラミング技術に自信が無くなった時、つまずいた時は、まずスキルチェックを活用して自分の能力の「穴」を見つけます。その穴を埋めるために、上手にスクールを活用しましょう。必要なスキルをプロに教えて欲しい時だけの活用でも、つまずきをスマートに解消することができます。
【まとめ】定期的にスキルチェック測定をしてスキルアップしよう!
プログラミングを始めたら、定期的にスキルチェック測定を行ってスキルアップを目指しましょう。仕事として使用していない場合も、スキル測定を行うことでパソコンに触れる機会も増え、練習になります。
仕事として使用している場合も、スキル測定を行うことで自分の実力を正確に把握し、不足を補うことにつながります。またモチベーションアップにもなるので、定期的にチェックしていきましょう。