30代未経験でプログラミングを学ぶことは、遅すぎるのでしょうか。またプログラミングを学び、スキルを磨くことで転職の武器にすることはできるのでしょうか。30代未経験でプログラミングを学ぶための3つの方法と、そこにある問題点をまとめてみました。
30代からプログラミングは遅すぎる?
プログラミングを学んでエンジニアになりたい、プログラマーとして働いてみたいと思っても、30代からプログラミングを学ぶのでは遅すぎる……と諦めモードになっている方も少なくないかもしれません。でも、30代から学んでも、決して遅すぎることはないのです。
基本的にプログラミングは誰でもいつでもできる
基本的に、プログラミングは誰でもいつでも学ぶ事ができます。これからは小学校でプログラミングを学ぶことになりますし、早い子では未就学児がプログラミングを学ぶスクールも数多くあります。
同じように、年齢を重ねた方がプログラミングに興味を持ち、学ぶことは決して珍しいことではありません。60歳でも70歳でも、「学びたい」と思った時が学び時なのです。
プログラミングを覚えるなら遅くはない
プログラミングとは何かを学び、覚えるだけであれば、いつからでも遅くはありません。高齢者が趣味としてプログラミングを楽しんでいるケースもあります。今は、Scratchやプログラミンなど、子どもから大人まで遊び感覚で簡単にプログラミングを覚え、すぐにアニメーションやゲームを作ることができるようになっています。
もっとメカらしい、昔ながらのプログラミングがやりたい、という方は、IchigoJam(イチゴジャム)やRaspberry Pi(ラズベリーパイ)などもおすすめです。
就職をしようとすると難しくなる
しかし、就職、転職のために本格的なプログラミングをゼロから身につけるとなると、難しい道のりを覚悟しなければならないかもしれません。今は10代後半、20代前半でプログラミングを身につけて新卒採用で就職するエンジニアの若者がたくさんいます。
彼らはデジタルネイティブの最新世代で、しかも頭脳も柔らかくさまざまな情報や知識を柔軟に吸収します。そこに30代になって未経験者からプログラミングを学んだ人間が、実務経験なく転職で勝負をかけることになります。かなりの狭き門になることが予想されます。
30代から未経験でプログラミングを学ぶ3つの方法
30代から未経験でプログラミングを学ぶためには、学ぶ方法も工夫することがおすすめです。プログラミングを学ぶための3つの方法についてご紹介します。
インターネットスクールを活用する
企業に勤めてプログラマーやエンジニアとは全く異なる仕事をしているという場合は、時間が自由にならないことも多いでしょう。また経済的な理由から転職を希望するのであれば、できるだけ安上がりに学べて、しかも時間が自由になる効率的な方法が嬉しいですよね。
そんな時は、インターネットスクールを活用することがおすすめです。今はネットを介して授業を受講し、プログラミングやプログラミング言語について学ぶ事ができるネットスクールがいろいろあります。
時間とお金を節約し、しかもしっかりプロにプログラミングを学ぶ事ができる方法です。実際に学んでいる方も少なくありません。
プログラミングスクールに通う
本格的に転職を希望するのであれば、プロの講師の授業を直接受けることができるプログラミングスクールに通うことが最も早道でしょう。プログラミングスクールの中には、就職・転職保証がついているところや、就職・転職のサポートが受けられるところもあります。
ただし年齢制限があるところも存在するので、転職や将来的な独立を考えているのであれば、できるだけ早く決断した方が良いでしょう。
独学もできなくはないが難しい
お金も時間もなかなか自由にならない、でもプログラミングは学びたい、という方の場合、独学という方法もあります。
実際にプログラミングの経験がある方なら独学も可能ですが、全くの未経験で、ゼロからプログラミングを学ぶ、プログラミング言語とは何かから勉強を始める……という方にはかなり困難な道のりになります。
プログラミングを学ぶためのテキストもたくさん販売されていますが、分からない単語に出会うたび、さらに初歩的なテキストにさかのぼる、という繰り返しになることも少なくありません。まったく経験がなく、プログラミングの知識はゼロという場合は、やはりスクールを活用する方が効率的です。
30代未経験からプログラミングを学ぶメリット
30代未経験からプログラミングを学ぶことは、たやすいことではありません。しかしやる気と根気があり、努力を惜しまなければ、できないことではありません。では30代未経験からプログラミングを学ぶメリットとは何なのでしょうか。
ある程度マスターできれば仕事を得やすい
プログラミングを学んでエンジニアとしての実力がつけば、仕事を得ることはそんなに難しいことではありません。プログラミングを少しかじれば、今は便利なサービスを活用することでオシャレなサイトを自分で構築することも可能です。
またアプリの作成などこまごまとした仕事はいろいろあります。実務経験が積める機会を逃さないようにしていきましょう。
在宅でできる仕事を始める事ができる
在宅で、パソコンさえあればできる仕事もいろいろあるので、本格的な転職をする前に自宅にいる時間を有効活用して、仕事をスタートすることが可能です。これまでプログラミングを学ぶ事に費やしていた時間を、今度は実際にお金を稼ぐことに使えるようになるのです。
今の会社での評価が上がる可能性がある
今の会社でしている仕事が、プログラミングとは直接関係が無くても、今はどんな企業もIT、IOTが深く入り込んでいます。またIT企業との取引がある会社もたくさんあります。そんな時にプログラミングの知識があることで、今の仕事の質がぐんと向上し、評価がアップする可能性もあるのです。
年収を少しずつアップできる
家庭で在宅の仕事を少しずつこなし、さらに自社での評価をアップさせて営業成績を伸ばし、昇進につなげることで、年収を少しずつアップさせていくこともできるようになります。今働いている企業でエンジニアとして働くことができ、エンジニアになれば年収が高くなるということであれば、努力のし甲斐もありますよね。
また今の企業とはちょっと相性が合わないと感じているなら、どんどん在宅ワークを広げ、いずれは独立してさらなる収入アップを狙うことも可能です。
30代未経験でプログラマーデビューする時に大変な事
30代未経験でプログラマーデビューをする際は、20代でのデビューと比較し、大変な事もあります。実際に飛び込んでみる前に、どんな困難が待ち受けているのか調べてみましょう。
20代と比べると採用率が下がるのは事実!
20代と比べると、採用率はどうしても下がってしまいます。就職・転職に関するサポート体制や保証が整っているスクールでも、年齢制限にひっかかる可能性があることは、先ほどご紹介した通りです。
20代の若くて柔軟な才能と立ち向かえるのは、これまでの社会経験、プログラミングに関する知識やスキルになります。プログラミングに関する学習は、20代の人々よりもはるかに努力しなければならないでしょう。
フリーランスになる前に実務経験を積まなくてはならない
フリーランスとして活躍したいのであれば、その前に企業でエンジニアとしての実務経験を積まなければなりません。さまざまな事案に対処でき、しかも自分で仕事を得られるほどの人脈を構築する必要があるからです。そのためには、30代デビューはかなり遅めのスタートと言えます。
最初から高額報酬は狙えない!コツコツ努力する事
最初から高額報酬は狙うことができません。最初は小さな仕事をコツコツとこなし、経験を積み、知識を積んで信頼を勝ち得ていきます。そのうちに、高額報酬の仕事にもトライしてみましょう。これまでの仕事の実績によっては、高額報酬のトライアルにパスし、より効率的に稼げるようになります。
【まとめ】大変なのは最初だけ!諦めずに続けるのがカギ!
30代未経験でプログラミングを学び、エンジニアとしてデビューすることは、確かに大変です。しかし大変なのは最初だけ。知識が身につきはじめ、プログラミングが理解できてくれば、スキルもどんどん身につけることができるようになります。
学ぶ途中で挫折しそうになることもあるでしょう。でも諦めてはすべてがゼロに帰してしまいます。諦めず、コツコツとひたすら努力し続けることが成功へのカギと言えます。