学生時代は文系で、ずっと文系の勉強を続けてきたけれど、いざ就職となるとやはり理系の方が有利な点がたくさんありますよね。
でも文系の方にもプログラミングは勉強してマスターすることは可能ですし、メリットもあります。文系の方がプログラミングを学ぶことの4つのメリットと、すぐに始めるための方法をご紹介します。
文系がプログラミングに向かないと思われる理由
文系の人は、なぜプログラミングに向いていないと思われているのでしょうか。エンジニアやプログラマーというと、どうしても「理系の人間の職種」というイメージがありますよね。そこで文系がプログラミングに向かないと思われている理由をピックアップしてみました。
プログラミングは理数系だと思われている
プログラミングは理数系の作業だと思われている、という点が最大の理由でしょう。プログラミングという名前やコンピューター関連であることなど、「最新のテクノロジー」というイメージから、どうしてもバリバリの理数系分野と思われがちです。
文系の人はバリバリの理数系というイメージだけで苦手意識を持ちやすいですし、理数系の人は「文系の人はパソコン系が苦手」というイメージを持ちがちですよね。
文系は理論的な思考が苦手だと思われている
文系は理論的な思考をすることが苦手だと思われている点も、プログラミングに向いていないと考えられている理由です。プログラミング的思考という言葉があるのですが、これはコンピューターが処理を行う手順のように、理論的かつ効率的な思考という意味を持っています。
理系の人は理論的で合理的な考え方、文系の人は情緒や感情が先行しがちな考え方、という大雑把なイメージが、日本では根付いているため、文系の人はプログラミングが苦手と考えられているのでしょう。
実は文系はプログラムに向いている!その根拠は?
苦手と考えられがちな文系の人々ですが、実はプログラミングに向いているのです。その根拠をご紹介します。
プログラミングは計算するわけではない
第一に、プログラミングは計算するわけではありません。高校時代まで頭を悩ませていた因数分解や二次関数や微分・積分などがあふれかえっている世界ではありません。
コンピューターのプログラミングのイメージというと、数字の羅列をものすごい速さで打ち込んでいき、何台ものパソコンを使いこなして超高度なアルゴリズムで計算しまくる、というものではないでしょうか。
しかし、本来のプログラミングはアニメや洋画などで刷り込まれた「超理系イメージ」とは、かなりかけ離れています。そのため、計算や数学が苦手な文系の人でも別に困ることはないのです。
プログラミングは読解力が必要で文系に向いている
実はプログラミングには、読解力が必要です。プログラミング言語と呼ばれる少々特殊な言語を覚えて、コンピューターへの命令を打ち込んでいくという地道な作業です。プログラミング言語は難解な数式の羅列ではありません。コンピューターが理解する機械語との懸け橋になる、ちょっと変わった言語です。
ちょっと変わった言語をマスターして、命令するための文章を正確に作り上げ、さらに正確にうちこんでいくという作業は、かなり文系向きと言える作業ではないでしょうか。
理論的思考に理数系も文系も関係が無い
理論的思考には、理数系も文系も関係がありません。たとえば哲学や論理学、心理学など、徹底的に理論的な思考が必要な学問も、文系の分野のひとつですよね。また国文学であろうと、歴史学であろうと、研究をしたり論文を書いたりする場合には常に理論的な思考力が必要になります。
文系の人も理数系の人も、「何かについて、その構造や歴史などを正しく捉え、分かりやすく伝える」ためには、理論的思考が必要不可欠ということです。つまり、理論的思考、プログラミング的思考力には理系も文系も関係なく、さらには訓練や慣れ次第で誰でも身につけることができるものなのです。
コミュニケーション能力が高ければなお良い
コミュニケーション能力が高い人であれば、よりフリーランスとして独立してやっていくにはピッタリです。コミュニケーション能力の高さも、理系・文系の違いは関係ありませんよね。他人とコミュニケーションをとることが得意という人なら、文系でも安心してトライしてみましょう。
文系がプログラミングを学ぶ4つのメリット
文系の人がプログラミングを学ぶ事にはメリットもいろいろあります。特に知っておいて欲しい、4つのメリットについてご紹介します。
IT関連の仕事に就く事ができる
まずは、今後も成長が期待される、IT関連企業などに就職する道が拓けるという点が、最大のメリットと言えるでしょう。これまで諦めていた、もしくは全く眼中になかったIT、IOT関連企業の就職や転職が可能になるということは、選べる未来が大きく広がるという事です。
文系学生の就活の厳しさは、昔から問題視されてきました。しかしIT関連企業に就職したり、そこを起点に将来を考えられるようになったりすることで、就活の内容も大きく変わってきますね。
本業とは別に副業で収入を得られる
本業を持っているという文系の人も、プログラミングを学ぶ事で副業としてプログラマーやエンジニアの仕事をすることができるようになります。家でパソコンがあればできる仕事が多いので、働き方改革で終業後の時間が長く取れるようになった今、帰宅後の時間を副業に充てることも可能です。とても有意義に過ごせるようになりますね。
将来個人事業主として起業できる
企業に勤めてプログラマーやエンジニアとして働き、スキルを磨いて経験を積むことで、将来個人事業主として起業することも可能です。副業として続けているうちに本業よりもはるかに稼げるようになり、時間も必要になって、結局プログラミング一本に絞る人もいます。
個人事業主として起業し、フリーランスとして働くことで、会社員よりもはるかに自由に働けるようになります。
一般の会社よりも満足いく年収になる
副業が成功したり、個人事業主として起業し、仕事をたくさん請け負うようになったりすることで、一般の会社で勤めるよりも、満足いく年収を得られるようになる可能性もあります。何より時間が自由になるので、家庭や趣味を大切にしながら、普通の会社員よりもたくさんの仕事をこなすこともできるようになります。
文系理数系を問わずプログラミングの勉強をするには
文系・理数系を問わず、プログラミングの勉強をするにはどうすれば良いのでしょうか。プログラミングの学習方法をチェックしてみましょう。
参考書や動画サイトを活用した独学
まずは忙しくてなかなか時間が自由にならない方や、ある程度知識はあるという方は、参考書や動画サイトなどを活用して独学で学ぶ事もできます。全くの素人という人、知識ゼロから学ぶという方は、完全な独学は非効率です。そういった方はスクールを活用すると良いでしょう。
オンラインスクールでプログラミングを学ぶ
素人からプログラマーやエンジニアを目指したいけれど、今勤めている会社の関係で実際にスクールに通うことはできない、という方は、オンラインスクールがおすすめです。オンラインで講師の授業を受けることで、自由な時間に勉強ができますし、分からない事があればすぐに講師に確認できます。
ゼロから学ぶ場合は、初心者用のクラスからスタートし、できるだけ実践経験が積めるスクールを選びましょう。
プログラミングスクールへ通って学ぶ
時間があるという方は、やはり実際に通えるプログラミングスクールがおすすめです。実際に講師と話しながら学ぶ事で、つまずきもできるだけ軽減されますよ。またスクールによっては就職・転職や起業に関する相談に乗ってもらえるところもあります。職業として真剣に学びたい、という方はそういったサポートが受けられるスクールを選びましょう。
【まとめ】文系がプログラミングに向かないというのは正しくない!
文系がプログラミングに向いていないという説は、全く正しくありません。むしろ文系の人でもコツコツと机に向かっての作業が得意で、コミュニケーション能力に長けていれば、非常に向いていると言えます。
文系だからプログラミングにトライしたいけれど、無理だ……と諦めている方、それはとてももったいないことです。ぜひ実際にチャレンジして、自分の可能性を伸ばしてくださいね。