プログラミングを一生懸命学び、勉強しているにもかかわらず、なかなか上達しない、伸び悩んでしまうという方がいます。
なぜプログラミングが伸びないのか、その原因が分からないことには、問題解決にはつながりません。プログラミングが伸び悩んでいる方に見られる共通点と、そんな方にぜひ試してほしい、実践可能な伸ばし方をご紹介します。
プログラミングは才能も関係がある?
プログラミングの勉強をしてもなかなか理解できなかったり、伸び悩んだりすると「ひょっとして自分には才能がないのかな」と悩んでしまう方もいるかもしれません。ではプログラミングと才能は関係するのでしょうか。
特別な才能が無くてもプログラミングはできる
ずばり、プログラミングに才能は必要ありません。特別な才能が無くても、プログラミングを覚えて活用できるようになります。才能は関係ありませんが、こういったタイプは伸びる、できるようになりやすいという性格や特徴はあります。
逆にプログラミングにあまり向いていない性格や特徴を持つ人もいます。また、本当は伸びる素質があるのに、勉強の方法が向いていないというケースもあります。
楽しめるタイプが伸びる!
プログラミングも他の勉強と同じです。分かるようになって、いろいろ実践できるようになると面白くなってノリが良くなります。逆に理解が進まず、実践に移ることができなかったり、実践しても失敗ばかりだったりすると、「あまり面白くないな、つまらないな」と感じるでしょう。
プログラミングが「楽しい」と思える人や、なかなかうまくいかなくても試行錯誤を「面白い」と感じることができる人は、プログラミングを学んで伸びるタイプと言えるでしょう。
やる気が継続する人は伸びる
プログラミングには、ある程度の根気が必要です。コツコツと正確にコーディング(コードを打ち込む作業)をし続けることが苦痛ではなく、やる気が持続する人はそのうち伸びてきます。最初は分かりやすく簡単なコーディングから始めれば、プログラムが作動して「やった!成功だ」という喜びが得られます。
その喜びを忘れず、また達成感を得たいと思って何度もチャレンジし続けることができると、理解力も実力も伸びてくるでしょう。
プログラミングの勉強をしても伸びない人の共通点
それでは逆に、プログラミングの勉強をしても伸びにくい人の共通点を探ってみましょう。プログラミングが伸びない人にはどんな特徴があるのでしょうか。
実際に毎日手を動かしていない
プログラミングは実践が一番です。理論を文章で読んでいるだけでは、どんなに努力してもなかなか身につきません。毎日実際にパソコン前に座り、少しの時間でも構わないので手を動かしてコーディングをしてみるなど、実践を積むことが大切です。
また「あまり進まないからつまらない」と、やる気が出ず、実際に手を動かして試行錯誤してみることのない人も伸び悩みやすいのです。
一つの事を長時間続ける事ができない
一つの事に集中して、コツコツと続けられる人がプログラミングに向いているとご紹介しましたが、逆に一つの事を長時間続けることが苦手という人も伸びにくいでしょう。コーディングはとにかく地道な作業です。またちょっと間違えただけでもプログラミングはうまく作動しないので、間違えた個所をコツコツ直していかなければなりません。
集中力が持続するタイプの人はプログラミングに向いていますが、集中力が途切れがちで、すぐに席を立ってしまうというタイプの方はあまり向いているとは言えません。
言われた事しかできないタイプ
プログラミングには新しいことを考えたり、今までにはなかったものを作り上げたりする楽しみがあります。
それなのに言われた事しかできないタイプの人で、写経と言われるテキスト通りの忠実な再現しかできない、興味がないと言う人は、習えばできるようになってもその後プロとして伸び悩んでしまうでしょう。
プログラミングが伸びない時にNGな事
プログラミングが伸び悩んでいる時に、やった方がいいこととやってはいけないことがあります。プログラミングが伸びない時にやってはいけない事について纏めました。
コードを書かない
プログラミングは、機械語に変換できるプログラミング言語を用いて、パソコンなどのコンピューターに指令を出す作業です。この指令を出す工程を「コーディング」と言います。コーディングはプログラミング言語を理解し、間違いの無いよう打ち込む必要があります。
しかしプログラミングの技術がなかなか向上せず、伸び悩んでプログラミングがつまらなく思えてくると、コーディングを続けるモチベーションが維持できなくなります。コードを書く作業には慣れが必要なので、コーディングの練習を毎日欠かさずしなければ、すぐに忘れて初心者に戻ってしまいます。
プログラミングが伸び悩んで少々つまらなく感じる時でも、できるだけ毎日コードを書いて頭と手を慣らし、プログラミングから離れないようにしておきたいですね。
レベル以上に難しい参考書などを読む
プログラミングでつまずくと、参考書を読み直す人も多いでしょう。その事自体は間違っていないのですが、今のレベル以上に難しい参考書を読むと、余計に分からなくなってしまいます。参考書などを使う場合には自分のレベルにあったものを選ぶ事が大切ですし、動画サイトなどの解説を利用するとより分かりやすいでしょう。
すぐに流行に飛びつく
「仮想通貨が流行っていてブロックチェーンが話題らしい」というと、これまで勉強していたものをほったらかしにして、ブロックチェーン関係を勉強し始める……こういった勉強方法では、いつまでたっても1つのことがきちんと身につきません。
「二兎を追う者は一兎をも得ず」という言葉がありますよね。伸び悩んでいるのであれば、まずは最も簡単でやりやすいプログラミング言語を選んで、一度じっくり腰を据えて練習してみましょう。
写経のみで覚えようとする
「写経」とは、『般若心経を書き写す』ことではなく、すでにあるコードをそのまま書き写して覚える方法です。この時、プログラミングの本質を理解していれば、既存のコードを丸写しするのでは意味がなく、改変させることで上達することが重要なのだと理解できます。
しかし、プログラミングがどういったものなのかを理解していないと、丸写しの繰り返しや丸写しからのちょっとした改変にとどまってしまいます。それでは覚えたり学んだりすることも少なく、ただのタイピング練習と変わりません。またひどい例だとコピペで写して終わり、という人もいます。これは全く何の意味もありません。
「写経」がプログラミング能力を伸ばしてくれるのではなく、改変にトライして成功させる実務経験が必要なのです。
プログラミングを本気で伸ばす4つの考え方
プログラミングを本気で伸ばしたいという方のための、4つの考え方をご紹介します。これまでの自分を打開したいという方におすすめですよ。
シンプルでわかりやすいコードを作る
最初からつまずかず、プログラミングの面白さ、楽しさを知るためにも、シンプルでわかりやすいコードを作ることは大切です。シンプルでわかりやすいコードから成功体験を積んでいくことで、失敗したときも乗り越えていく知恵がどんどん身に付きます。
臨機応変で柔軟な考え方ができるようになる
分かりやすいコードを作って実践経験をたくさん積んでいくうちに、いろいろなトラブルなどに突き当たります。そういった状況を自力で乗り越えていくことで、臨機応変で柔軟な考え方ができるようになり、プログラミングのノウハウも掴めてきます。
基本構文をしっかりと読んで仕組みを理解する
実践が重要と言っても、コードを理解しなければコーディングはできません。基本構文はしっかり読み込み、仕組みを理解するようにしましょう。
仕組みが分かると、写経から卒業して自分の手で改変を加えられるようになります。実際に多くの人々が短期間でプログラマーやエンジニアとなって働いている時代です。基本を押さえれば、できることは増えていくでしょう。
コピペではなく自らの手でコーディングする
「写経」で覚えたい、自分の手をまずは慣らしたいという方はコピペをせず、自分の手でコーディングをしましょう。先ほどもご紹介したように、自分の手を動かして、実際に失敗したり成功したりする事が重要なのであって、単なる文章写しが大切なわけではありません。
【まとめ】自分に合った勉強をすればプログラミング能力は伸びる!
プログラミングが伸び悩んでいても、才能について気にする必要はありません。プログラミングは、才能に左右されるのではなく、学び方によって理解度や実践力が増すからです。
参考書を読むだけ、コーディングをただ写すだけでは伸び悩んでしまいます。プログラミングの学びは、手を動かして失敗を克服したうえに成り立っているのです。