プログラミングを始める時、またプログラミングの勉強をしようと志したとき、多くの方は目標を設定すると思います。でも、掲げた目標が高く困難なものであるほど、挫折もしやすくなるものです。プログラミングの目標設定は、どのようにすれば挫折せずにやり遂げられるのでしょうか。
プログラミングの目標設定は難しく考えない
プログラミングを学ぶ時、目標設定は難しく考える必要はありません。むしろ難しく考えることで、余計に挫折してしまいやすくなるのです。プログラミングの目標を設定する時のポイントを挙げてみましょう。
初心者は特に難しい目標設定よりプログラミングに触れる事が大事
プログラミング初心者であるなら、難しい目標設定を掲げて遠い道を行くよりも、まずはプログラミングに触れて、その面白さを知ることが重要です。プログラミングは日々の積み重ねと努力が大切です。特にプログラミングを初めて学ぶ人にとって、一番重要なのはプログラミングに慣れるということです。
難しいとどうしても中断してしまいがちですし、つまらないので三日坊主でやめてしまうことも多いでしょう。しかし簡単なプログラミングから始めることで、「自分の指示でちゃんと動く」という感動を得ることができます。面白ければ、無理をしなくても毎日触ることになり、自然と慣れることができます。
何か目標が欲しいならお金を稼げるようになる!を目標にする
最初の目標は「プログラミングに慣れて、毎日つい触ってしまうほど面白さを実感する」ということで良いでしょう。でも、中には「もっとちゃんとした目標設定をしなければ、モチベーションが上がらない」という人もいますよね。
そんな時は、とりあえず「少額でもいいから、お金を稼げるようになる」ということを目標にしてみましょう。例えば「超一流企業のプログラマーやエンジニアとして就職する」や、「フリーランスのエンジニアとして年間1千万円以上稼ぐ」といった目標だと、そこに至るまでにいくつもの難関が待ち受けていて、結局挫折してしまいます。
でも「とりあえず小遣い銭でも構わないから、とにかくお金が稼げるようになる」という目標なら、意外とすぐに叶えられますよ。
目標設定をするのなら具体的な目標を掲げる!
目標設定をする時は、できるだけ具体的な目標にしておくと、自分でも確かめて「頑張ろう、もう少し」という気持ちになりやすいでしょう。ぼんやりとした目標だと自分で何度も振り返りにくいですし、指標にしにくいため、目標設定の意味がなくなってしまいます。
なぜプログラミングに目標設定が必要なのか?
なぜプログラミングに目標設定が必要なのでしょうか。簡単なものでも目標設定をする意味を考えてみましょう。
目標があった方が何をすべきかがわかりやすい
目標があった方が、今自分が何をするべきかが分かりやすいからです。また目標を設定するために、自分がやりたいことの整理をすることにも役立ちます。「よくわからないけれど、プログラミングは儲かるらしい。だからプログラミングで大金を稼ぎたい」というぼんやりした目標では、最初にやるべきことが決めにくいですよね。
プログラミングはなぜお金になるのか、お金を稼ぐためにはどんなことが必要なのかなどを自分で徹底して調べることで、自分が何をするべきかが見えてきます。
目標が無いと途中で挫折してしまいやすくなるから
目標を設定しないと、途中で挫折しやすくなります。それは、高すぎて困難すぎる目標を掲げることと同じです。目標が無いという事は、延々と「プログラミング」に関わる道をただ歩くということです。達成がほとんど不可能な高嶺の花を摘む目標と同じで、息切れしてしまいます。
目標設定が無いとモチベーションが上がりにくいから
目標設定が無いと、確実に狙える場所を確認できないため、モチベーションが上がりにくいというデメリットがあります。最初は数日の努力ですぐに掴める、「プログラミングに触れて、とにかく何か動かしてみる」という目標にしておくと、そのためにすべきことが見えやすいのでモチベーションも高くなります。
その繰り返しを続けているうちに、最初は考えることさえできなかった高い場所まで行けるようになるものです。いきなりエベレストに登ろうと思って、モチベーションを何年も持続させられる人は超少数派です。県内の山のハイキングから慣れていき、少しずつ山の楽しさを学んでいくうちに、山に登る楽しさを知ってモチベーションがどんどん高まっていくことと同じです。
目標設定をしていれば段階を追って達成しやすい
目標設定をしておくと、自分がそこに至るまでにどんな勉強をすればいいのか、段階的に理解できるようになります。そのためやるべきことを段階的にこなせるようになり、困難に突き当たってもいろいろな方法で挫折を回避し、なんとかその時々に設定した目標がこなせるようになります。
小さな目標をいくつも設定することで、何度も達成感を得て、少しずつでも確実にプログラミングをマスターしていくことができるのです。
モチベーションをUPするための目標設定以外の方法
プログラミングをマスターするためには、毎日コツコツ続けることが一番の近道です。そのためにはモチベーションを保ち続ける必要がありますよね。そこでモチベーションをアップさせる、目標設定以外の方法をご紹介します。
いきなり高度なプログラミング言語を学ばない
プログラミングに不可欠なのが、プログラミング言語という特殊な言語です。この言語でコンピュータに指示を出すと、機械語に翻訳されてコンピュータが指示を理解し、処理を行います。そのため、プログラミング言語をマスターしなければならないのですが、プログラミング言語にもさまざまな種類があり、種類によってできることも異なります。
初心者でいきなり高度なプログラミング言語を学ぼうとすると、難しいため挫折しやすくなります。最初は初心者向けと言われる簡単なプログラミングを学び、面白さを経験して基礎をマスターしましょう。それから少しずつ難しい言語にチャレンジしていくと良いでしょう。
毎日続けられる無理のないカリキュラムを自分で組んでみる
「毎日2時間は絶対にプログラミングの勉強をする」など、自分に課しても、結局つらくなって飽きてしまいます。最初は時間を決めず、面白いなと思える間だけ触ってみましょう。飽きる前にやめることで、明日の進歩を楽しみにすることができます。
自分の将来の事を想像してみる
自分の将来の事を想像してみることも、モチベーションをアップするためには役立ちます。プログラマーやエンジニアの仕事について調べたら、自分が働いている姿を想像してみましょう。
その想像通りの将来にならなくても全然かまいません。ただ、オシャレなオフィスで時間に余裕をもって難なく難しいプログラミングをこなす自分を想像するだけで、頑張る気合いが湧いてきませんか。
初心者におすすめのプログラミングの目標設定3選
それでは、初心者におすすめしたいプログラミングの目標設定の具体例を、3つご紹介します。参考にしてみてくださいね。
将来リッチになりたいからお金を目標にする
誰もが将来「お金に不自由しないリッチな生活をしたい」と思っていますよね。お金に不自由しないことはもちろん、できれば海外でバカンスを過ごすような生活をしたいものです。そんな「リッチな生活」を目標にすることで、いろいろなことが分かってきます。
「年間いくら稼げばいいか」
「どんな企業に就職すべきか」
「どんなスキルを身につけるべきか」
「フリーランスになるにはいつごろがいいか」
といった具体的な目標も見えてきます。
将来自由に仕事をする事を目標にする
将来、フリーランスになって時間に縛られずに仕事をすることを目標にしてみましょう。そして、そうやって働いている「カッコいい自分」を想像してみましょう。
デザイナーズマンションに住んで、その一角で仕事をしてもいいでしょう。カフェで仕事をすることも素敵ですよね。そんな自分を想像し、そこから「どうすればそこに至ることができるか」を考えてみましょう。
自分が欲しいアプリやシステムの開発をする事を目標にする
前にご紹介した2つの目標とは全く異なる目標設定をご紹介しましょう。「自分がスマホやパソコンを使っていて、『あったらいいのに』『あったらもっと便利なのに』と思うアプリやシステムを開発する」ことを目標にするという方法です。
まずはスタンプなど簡単なものからトライしてみて、アプリの開発、そして最終的にはシステム開発ができるように、どんどん難しいことにチャレンジしていきます。最初に作ったスタンプやアプリが人に使ってもらえるととても嬉しいものです。ゲームを開発して、遊んでもらえることもテンションが上がります。
こうしたことを繰り返すうちに、多くの人々の生活に深く関わるシステム開発に携われるようになるかもしれません。
【まとめ】自分に合った目標設定で確実に実力を上げよう!
自分に合った目標設定をすることで、モチベーションを保ちプログラミングの勉強を地道に続けることができます。目標設定を上手に行うと、まず「プログラミングの面白さ」を知り、「プログラミングのやりがい」を知ることができます。
プログラミングスキルを磨くことも大切ですが、メンタルを磨いていくことも仕事として選ぶ際には必要なことです。目標設定を利用して、挫けず頑張るメンタルも育てていきたいですね。