IT企業に就職したい人やプログラミングに興味を持っている人はプログラマーやシステムエンジニアという職業を聞いた事があると思います。しかし、その違いについては良く分からないという人も多いのではないでしょうか? 今回はプログラマーとシステムエンジニアの仕事内容や収入の違いなどについて詳しく紹介していきたいと思います。
システム開発について
まず、両者の違いを考える前にシステム開発とはどういうものかを簡単に紹介します。
システム開発は大きく分けて上流工程と下流工程に分類されます。
上流工程とは開発依頼者の要求を分析し機能の提案を行います。その後基本的な設計を行い、実際にプログラミングを行うための詳細設計に繋げていきます。
下流工程とはシステムを作り、実際に稼働させる前のテストや運営後の管理業務などを行います。
システムエンジニアの仕事とは
システムエンジニアは主に上流工程を担当します。依頼者の要望をまとめ、開発するシステムの目的や使用用途などを何度もヒヤリングを繰り返し現状の課題や改善点などを把握してよりよいシステムの開発につなげます。
依頼者はシステムに詳しい人とは限りませんので、どのような機能を持たせるのかを汲み取り、ニーズに応えるための決定作業を行いシステムの基本的な設計作業を行います。基本設計が終わったら、実際にプログラムを組むための詳細設計を行います。
プログラマーの仕事とは
プログラマーは主に下流工程を担当します。システムエンジニアが設計した仕様書の内容を理解し実際にプログラミング作業に入ります。実際にプログラミング言語を使用し、システムを組み立てていくコーディング作業や、バグの発見・修正を行うデバック作業が中心となります。
収入の違い
さて、企業に就職するとなった場合にやはり1番気になるのは収入面ですよね。システムエンジニアとプログラマーではどの程度収入に差があるのか比較して見ましょう。システムエンジニアの平均収入はおよそ550万円前後といわれています。そしてプログラマーはおよそ430万円。およそ120万円もの差があります。これはシステムエンジニアに要求される知識やスキルがプログラマーよりも多いからです。
システムエンジニアとプログラマーに必要なスキルとは?
今度は必要スキルについてみてみましょう。システムエンジニアもプログラマーも必要な資格というのは存在しません。しかし、両者共に備えていなければいけないスキルはあります。それはコミュニケーション能力です。
システム開発というものは主にチームを組んで行います。システムエンジニアは依頼者とのヒアリングを何度も繰り返し、要求に合う企画書を作成しなければなりませんし、プログラマーも1人で作業を行うわけではありません。
プログラマーに必要なスキルはなんといってもプログラミング能力です。使用言語の知識や種類はもちろんですが経験を重ねより深く理解していく必要があります。システムエンジニアは、プログラミング能力はもちろんの事システム設計全般に関する知識が必要になってきます。ハードウェアやデータベースに関しても理解する必要があります。
まとめ
いかがでしょうか? 簡単に言えばプログラマーの上位職がシステムエンジニアであると考えて問題ないでしょう。その為収入面での差も大きいのです。システムエンジニアはプログラマーの仕事も把握しなければなりません。
また、システムエンジニアがプログラマーの仕事を兼任する場合も多く、プログラマーの経験が一切無いシステムエンジニアはほぼ0といってもいいのではないでしょうか。未経験からの転職や就職を考えている方はまず、プログラマーとして経験を積み、プログラミングのスキルやシステム設計全般の知識やスキルを備えシステムエンジニアへのキャリアアップを目指すと良いでしょう。